ハムスターの≪餌≫食べ物

ハムスターの食べ物と、貯蔵行動


ハムスターには食べ物に対する二つの行動があります。
一つは今食べる行動。
そして、もう一つは貯蔵する行動です。
以下、ハムスターの≪餌≫を≪食べ物≫と表現します。≪研究報告≫

この二つの行動を正しく理解し、実行させてあげることが、ハムスターを健康に生活させてあげる飼い方の根幹になります。

  1. §1.食べ物に対するハムスターの二つの行動
  2. §2.今食べる行動と食べ物
  3. §3.貯蔵する行動と食べ物
  4. §4.貯蔵する行動を理解することの重要性。

§1.食べ物に対するハムスターの二つの行動

 ストレスのない健康なハムスターの≪食べ物に対する行動≫を観察・研究した結果、
≪食べる行動≫と
≪貯蔵する行動≫とに
明確に分かれていることがわかりました。

≪食べる行動≫は、「食べたいものを今食べる」行動です。
≪貯蔵する行動≫は、価値のある食べ物をひたすら貯蔵する行動です。

 この二つの行動は、それぞれに良く知られている行動ですが、貯蔵する行動を尊重した飼い方をしてあげると、ハムスターは活き活き伸び伸び健康に生活して、人に良く馴れて、コミュニケーションが取れるようになることが分かりました。



 ここでは、この≪貯蔵する行動≫がハムスターにとって、きわめて重要であることの研究報告をいたします。

§2.今食べる行動と食べ物

【食べ物】
 野生のハムスターの食べ物は、穀物や種子や草やつぼみや花などを主食としながら、昆虫なども好んで食べているという報告があります。

 ペットのハムスターの食べ物は、

【主食】
 市販のミックスフードがあれば良いです。「ヒマワリの種」も好物です。ペットフードでも良いですが、ペットフードを好んで食べるハムスターは少ないようです。
ただしペットフードだけしか与えなければペットフードを食べます。

【副食】
 新鮮な野菜と、時に良質なたんぱく質やカルシウムやミネラルとして、減塩の煮干しあるいは(ミルワームのような)昆虫等をを与えれば良いです。(『地下型の巣箱』入澤はミルワームは使いません。)乾燥のママの、パスタやうどんやそばも喜びます。

ハムスターとコミュニケーション

【オヤツ】  コミュニケーションを円滑にするためにごく少量あげます。チーズやヨーグルト、クッキー、パン、果物などのオヤツは大好きです。

【食べる行動】  まずハムスターの食べる行動が、時には1時間のうちに数回に分けて、少しづつ食べる食べ方であることを知ってあげることが基本です。

ハムスターはネズミの仲間ですので、食い溜めができません。胃がとても小さいからです。
ネズミは一日食べないと死んでしまうというのは食いだめができない例えです。少量をいつも食べているのがハムスターの正常な食べ方であり、食べる行動です。

犬や猫や人間の様に、一日の決まった時間に食べればよいという動物とは違うということを知ってあげましょう。



§3.貯蔵する行動と食べ物

 

 これからハムスターを迎える方は、ハムスターの貯蔵する行動を正しく知ってあげましょう。貯蔵する行動は、ハムスターのDNAに組み込まれた【本能と習性】ですから、ハムスターの生活そのものです。

 冬には食べ物が乏しくなる厳しい環境で、冬眠をしないハムスターは、およそ5ヶ月分ほど食べ続けるための食べ物を貯蔵しておかなければなりません。
 貯蔵を怠れば、春まで生き延びることはでき無いからです。

【食べ物】
 種や穀物を主に貯蔵します。特に、「ヒマワリの種」「玄米」「そばの実」等は積極的に貯蔵します。

【ウンコも貯蔵品】
 ハムスターは自分のウンコを貯蔵します。詳しくはハムスターのウンコに解説しています。

【貯蔵の行動の観察と研究】
 「ヒマワリの種」「玄米」「そばの実」などの好物を、いろいろなところに隠しておいて、ハムスターを自由に外出できるようにしておいて、夜中の行動を観察すると、どんなにうまく隠しておいても、必ず見つけ出して、そのすべてを、自分の家『地下型の巣箱』に持ち帰って、貯蔵室に貯蔵します。

ハムスターの行動
食べ物を頬袋にいっぱいに詰め込んで、全速力で家に持ち帰るハムスター。

【頬袋】
 持ち帰るのは、ご存じのとおり、頬袋に詰め込んで持ち帰ります。ハムスターの頬袋はこの時のためにあります。自然界では、何キロも食べ物を探し回ります。せっかく見つけた食べ物をたくさん持ち帰るために、頬袋があります。

ハムスターの貯蔵行動
頬袋が空っぽの時。

ハムスターの頬袋(満タン)
頬袋が満タンの時。

ハムスターの貯蔵行動
この様に貯蔵します。

§4.貯蔵する行動を理解することの重要性。

 野生だけでなく、ペットのハムスターにも貯蔵行動があることをご覧いただきました。
では、この貯蔵行動ができないペットのハムスターたちには、どのような問題が生じるでしょうか?

大きなストレスが生じます。

ストレスは、貯蔵ができないことによるストレスです。

 ハムスターは食べ物の乏しい冬を生き延びるために貯蔵するのは【本能と習性】に因るものですので、貯蔵が出来なければ、生き延びることができない不安を感じることでしょう。『食べ物が少ない、大変だ!!』という不安です。
 不安がストレスになり、行動が落ち着かなくなります。

 飼い主が必ず補給してくれるのですから心配いらないはずですが、ハムスターには、これからもらえるであろう食べ物のことを予想して認識する能力が無いはずです。
 犬や猫であれば、今、器が空でも、食事の時間になれば食べ物を入れてもらえることを知っています。
 しかしハムスターにはそれだけの知恵がありません。
今見える食べ物が少なければ、何とかしなければならないというストレスに晒され続けることになります。

 ハムスターが貯蔵している食べ物は、人間の貯金残高と似ていると思います。人間も、貯金が沢山あれば安心するし少なければ不安でストレスにもなります。貯金が無くなっても、給料が振り込まれることを知っている人間は、安心していられますが、ハムスターは将来起きることを知ることができません。

貯蔵できないハムスターのストレスを想像してあげてください。

 残念ながら、旧来のハムスターの飼い方には、ハムスターの貯蔵行動に配慮した環境・考えがありません。
 貯蔵ができて安心したハムスターは、ストレスから解放されて、活き活きのびのび健康に育ちます。
飼い主と楽しくコミュニケーションが取れるようになるのもストレスが無くなるからだと推測しています。 なお、貯蔵には一般的に「ヒマワリの種」が用いられていますが、栄養価の高いひまわりを貯蔵させることに躊躇される方には、「玄米」や「そばの実」「トウモロコシ」などでも良いです。
手渡しをしてあげてください。br>

参考にしていただける項目。 ハムスターの食べる行動と、貯蔵する行動については、

貯蔵させることは必要ですかをご覧ください。

●Q&Aの食べ物の与え方と量についても、参考にしていただけます。



【お願い】  このページでQ&Aご相談の対象になるハムスターは『地下型の巣箱』で生活しているハムスターです。
旧来の飼い方では参考にならない場合があります。