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ハムスターの肥満−2−

それでもやっぱり肥満を心配する方へ 

≪研究報告≫
平均体重の危険からの続きです。
  
  
   
         

 今、皆様のハム君の体重を測ったら60グラムだったとします。

早速、食事制限をしますか?
栄養価の高い食べ物を与えるのを控えますか?
ダイエットをしたとして、、、、。
もし、皆様のハム君が、健康で逞しい青年期のハム君だったら、必要な食べ物の量を減らせば、かえって健康を害してしまいます。

 前ページのハムスターの肥満-1-では、体重だけでハム君の肥満と健康を判断することが出来ないことを述べました。

ハムスターの研究に於いて、60グラムのハムスターが、
肥満の結果60グラムなのか?
健康で逞しい60グラムなのか? これを、飼い主が見分ける方法は開発されていません。

 人間ドックのように、採血による血液検査で診断してくれる獣医さんが居ますが、健康を確認するために、獣医さんのところに連れて行って、採血してもらうストレスは、ハム君にとってとても大きなものです。

しかし、現実には、

 食べ物特に「ヒマワリの種」の与え方については、与えるべきではないとか、数量を制限して与えるべき、などのサイトが沢山あります。

 『地下型の巣箱』方式に関心をお持ちいただいても、そのような情報に接して、混乱して不安になるのは当然です。



『地下型の巣箱』方式の基本的な考え方は、ハムスターを健康に飼育することです。
そしてもっと大切なことは、飼い主が楽しくなることです。


ストレスに敏感なハムスターは飼い主の心理を巧みに感じ取ります。
 困った顔の飼い主さんよりも、ニコニコしている飼い主さんに飼われたいと思っています。
飼い主の心理を感じることは、犬や猫のそれと同じ、動物独特の感覚です。




 栄養価の高い「ヒマワリの種」を与え過ぎないようにという情報を発信している沢山のサイトを目にしている皆様に、

「ヒマワリの種」を制限しないで与える

という飼い方をいきなりご案内していますので、
戸惑われるでしょうし、
躊躇されるでしょうし、
拒否される方も、時には批判・抗議される方もいらっしゃいます。

これは、「ヒマワリの種」の食べ放題をお勧めしているわけではありません。貯蔵することの満足感によるストレスの解消が究極の目的です。
従って、「ヒマワリの種」でなく、「玄米」でもよく、無ければ「白米」でもよく「そばの実」でも効果が期待できます。

 【解説)
ハムスターには、ハムスター特有の行動であるの【貯蔵行動】があります。
これはハムスターからは切り離せない重要な【本能と習性】に因る行動です。
 栄養価の高い食べ物を選んで、貯蔵するという行動は、食べ物が乏しい時に餓死せずに生き延びるためのハムスターにとっては当たり前の行動であって、貯蔵量が増えても、肥満にはならないことが実証されました。
 このことは、貯蔵をする自然界のハムスターが肥満にならないことでも、説明ができます。
 この貯蔵行動を詳しく観察して研究したところ、ハムスターのストレスに極めて大きくかかわっていることがわかりました。
 食べ物を十分に貯蔵して安心しているハムスターに比べて、貯蔵行動ができないハムスターの方が、飼い主を血が出るほど噛むなどと言うストレス症状が顕著になることもわかってきました。


ストレスによる症状の例 貯蔵が出来ない
ハムスター
貯蔵が出来ている
ハムスター
噛みつく症状 噛む 噛まなくなる
健康 病気になりやすい 心身ともに健康
コミュニケーション力 なかなか馴れない 仲良くなれる
柵を齧り続けるなど 必死で齧る 齧らない
脱走行動
もし逃げたら
帰ってこない 朝には帰って、自分で作った寝床で寝ている


健康と楽しいコミュニケーションのために、

是非とも皆様のハムスターに、貯蔵行動を体験させてあげていただきたいと願っています。
効果は顕著に表れます。

 【ここでのご案内の目的は、】
 ストレスのない飼い方をしてあげれば、肥満は起きないということを知っていただくことです。

 食べ物の量を制限すれば良いという単純なことではなく、ストレスが起きないような飼い方が基本に無ければならないということです。

 『地下型の巣箱』方式でストレスが無く生活するハムスターは、落ち着いて行動します。食べ方も必要なものを必要な時に必要なだけ食べるようになります。
もちろん肥満になるような過食行動などありません。

 ストレス下で肥満になってしまうう様なハムスターは、「今食べておかなければ、あとはいつ食べられるかわからない」というような過食的な食べ方になってしまうのだと推測します。






今までは、
ハムスターの【本能と習性】特に【貯蔵行動】を考慮した飼育方法がありませんでした。

 なぜが無かったのでしょうか?
 ハムスターの飼い方の歴史をさかのぼると、実験動物の飼い方に行きつきます。もともと、ハムスターは実験動物として輸入された歴史があります。
 可愛いいために、ペットとして家庭で飼われるようになりましたが、飼い方は実験動物の飼い方に多少工夫を加えた程度のままで、ケースの中に小さな家と回し車とトイレと餌入れがある程度の環境です。
これは実験室にあるネズミやモルモットなどの飼育環境と同じです。
ハムスターの【本能と習性】は全く考えられていませんでした。
 昭和30年頃から今日に至るまでの半世紀にもなる間に、ハムスターの飼い方を改善してあげようという動きが、起きなかったことが不思議です。

ハムスターを放し飼いにして、自由に生活させて分かったこと

 過酷な自然環境を逞しく生き抜いているハムスターが、か弱いはずがないという確信から、ハムスターの飼育に関する研究を初めてすぐに、ハムスターを放し飼いにして、自由に行動させて、観察を続けました。
放し飼いの観察の結果、
●活き活きと活発に行動して、病気にならないこと。
●人と楽しくコミュニケーションが取れること。
そして、
●食べ物を大量に貯蔵して安心すること。
などがわかりました。

貯蔵行動

 自然界のハムスターは、地下の巣穴の中に貯蔵室を作って、そこに食べ物を大量に貯蔵する、ハムスター特有の【本能と習性】があることは、既に皆様もご存じのことです。頬袋があるのは、貯蔵行動のためです。
 ペットとしてのハムスターの貯蔵行動を観察・研究してわかったことは、野生のハムスターの【本能と習性】がそのまま残っているということです。観察対象になったすべてのハムスターが貯蔵行動を起こしました。この飼い方にご賛同ご協力いただきました皆様のハムスターにも全てです。例外はありません。

≪貯蔵行動の解明≫
 ハムスターの貯蔵行動を解明しました。
●一つは、冬の間の食糧確保です。このことは皆さんも良くご存じのことだと思います。
 ハムスターは冬眠しませんので、冬に備えて食べ物を確保しなければなりません。
『ゾウの時間ネズミの時間』の著者である動物生理学の本田博士の著書に「ネズミは4日もあれば自己の体重と同じ量の餌を平らげてしまう」とあります。ネズミ=ハムスターとして計算すると、冬季12月から3月まで120日間÷4日×40グラム=1200グラムとなり、体重40グラムの野生のハムスターの冬用の貯蔵量の推定値が求められます。 このための貯蔵行動はペットのハムスターにも、秋に特に活発に観られます。

●二つ目は、ハムスターの食事の仕方に関係します。
 ハムスターは、胃が小さくて、食い溜めができないために、一日に何回にも分けて食事をします。観察していると2時間から3時間おきくらいに食事をしています。ハムスターは、食事のたびに危険な外に出ることをしません。つまり外食をすることができません。外に出られる時間帯は夜中に限られます。したがって、最低でも日中に食べる分だけは数日分貯蔵しておかなければ心配です。しかも、栄養価の高い食べ物が沢山貯蔵してあれば安心します。
これもペットのハムスターにも観られる行動です。

●三つ目は、母ハムスターの育児のための貯蔵です。
 10匹の子を30グラムまで育てるためには、最低でも300グラムの食べ物が必要です。前半はミルクで、後半は子ハムスターが食べる分、さらに自分が食べる分を予め貯蔵しておく必要があります。
育児中は母ハムスターはあまり外に出ません。危険な外に出て、自分が帰らなければ子供たちが生きていけないことを知っているためだと推測します。

 以上のように、ハムスターにとっての『貯蔵行動』は、極めて重要・最優先のことであって、ハムスターの生活そのものであることがわかります。

 食べ物のことですから、生き物にとって、最も重要なことであることがわかります。




これまでの飼い方で受けていたストレスの解明

 貯蔵ができないハムスターには、様々なストレスが生じていることがわかりました。
≪必要な食べ物の貯蔵ができないストレス≫と≪逃げ出せないことによる慢性的なストレス≫
『自分の飼われている環境(つまり縄張り)には、貯蔵するだけの食べ物が無い』と判断したハムスターは、もっと良い環境へ、縄張りを変えるために逃げ出さなければなりません。これが脱走行動になります。雲梯のぼりや齧りの繰り返しのストレス行動です。しかし、脱走できないために、大きなストレスが蓄積します。

貯蔵をする場所が無いことのストレス。
貯蔵物はとても大切ですので、寝室と同じ安全な場所を貯蔵室にします。これが出来なければ、あるいは貯蔵する安全な場所が無ければ、ストレスになります。

食べ方のストレス。
一日に何回にも分けて食べるハムスターにとって、
今食べているもののほかに、次に食べるものが見えていなければ不安になりストレスになります。

とても大きなストレスの弊害

 ストレスは目に見えません。
 これまで、旧来の飼い方で、ハムスターの性質や性格や個性であるとして片づけられていたことが実は、
貯蔵ができているハムスターからはその症状が消えることから、
性質や個性ではなく、貯蔵ができないことによる、上記のようなストレスが原因のストレス症状であることがわかりました。
まず、
か弱く病気になりやすい
脱走行動。
噛む行動。
臆病な行動。
馴れない。
過食によって肥満になるといわれていること。
などです。

≪まとめ≫

 昭和30年代から今日まで、ハムスターの飼い方で貯蔵行動に着目した飼い方の改善が行われませんでした。
そこで、
 ハムスターの【本能と習性】による行動を詳しく観察した結果、
ハムスターには、
@安全な部屋に自分で寝床を作って安眠・熟睡する。
A貯蔵室に食べ物を大量に貯蔵する。
Bトイレ室を決めて、そこだけにオシッコをして、他の全体の清潔を保つ。

という行動があることがわかりました。 これを
ハムスターの『巣穴の三大習性』と名付けました。
そして、この行動ができる飼い方を『地下型の巣箱』方式として、2005年から皆様に提案しております。
 ハムスターの健康と幸せのために、そして、楽しいコミュニケーションのために、実績と自信を持ってお勧めいたします。
ハムスターが心身ともに健康になれば、【必要なものを必要なだけ食べる】と言う【本能と習性】が正しく働きますので、肥満になることはありません。

まとめました。

@ハムスターに貯蔵行動があるのは【本能と習性】であってこれを制限すれば大きなストレスになるということ。

Aハムスターにとって「貯蔵が出来ない」「食べ物が不足している」という慢性的なストレスは、健康を蝕むということ。

B「ヒマワリの種」を食べ過ぎて肥満になるということが、多くのサイトで、旧来の飼い方で言われているが、「ヒマワリの種」の【過食】は、飼い方によるストレスが原因であると思われることであり、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターには過食は起こらないこと。

Cそもそも20年以上前には良質のペレットなど入手できずに、ハムスターの主食は「ヒマワリの種」で良いと言われていた時代であった。その頃から「ヒマワリの種」を貯蔵用に与えていた管理者は一匹のハムスターも肥満にしたことが無いこと。

 


【おことわり・ご注意いただきたいこと】
 旧来の飼い方で、体重が増えた場合は、ストレス食いによる肥満が考えられます。
 このことは、旧来の飼い方をしているそれぞれのサイトの管理者の方が食べ物(特に「ヒマワリの種」)を制限しないと肥満になると、注意を喚起しているので、肥満が起きるのは事実なのだと推測しております。

 従いまして、この『地下型の巣箱』方式で皆様にご案内している、食べ物を貯蔵したがるだけ与えるという方法は、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターに限るということをご理解いただきたくお願い申し上げます。



◎ このサイトの責任者は、『地下型の巣箱』入澤二郎です。



   


このページは、平均体重の危険からの続きです。

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