【迎えたばかりの時のハムスターの気持ちを知ってあげましょう】ハムスターと楽しくコミュニケーションを取るための、そして、ハムスターと仲良くなるための、基本的で重要なことです。ハムスターの気持ちを理解した皆さんに飼ってもらえればハムスターは幸せです。ハムスターを迎える前にお読みいただければ、きっとお役に立てます。

迎えたばかりの時のハムスターの気持ち

  1. 1.迎えたばかりの時のハムスターの気持ちを知ってあげましょう
  2. 2.その後、落ち着くまでのハムスターの気持ちの変化を知ってあげましょう
  3. 3.3.ステップ6~8の時の、皆さんへの警戒の程度を判定しましょう

※文中のステップはハムスターの飼い方『地下型の巣箱』方式に添ったものです。

ハムスターの気持ち
↑安心しているハムスター。気持ちが耳に表れています。
ステップ10(迎えて~およそ一週間後)以降には、この様な表情(安心した表所)で皆さんとコミュニケーションを取るようになります。
警戒している場合は耳がピンと張り詰めていますから、この写真のように耳の緊張が無ければ、皆さんを受けいれているという、ハムスターの気持ちを知ることができます。

1.迎えたばかりの時のハムスターの気持ちを知ってあげましょう

 ペットショップで皆さんに買ってもらったハムスターは、小さな箱に入れられて皆さんの家に連れてこられます。
これから皆さんと仲良くなるハムスターですが、皆さんはこの時のハムスターの気持ちを知ってあげるところから、仲良くなる過程が始まっています。

この時のハムスターの気持ちはどうでしょうか?

 実は、『怯え・不安・警戒心でいっぱいの状態』なのです。
『食べられてしまうかもしれない』と恐怖心さえ持っているかもしれません。
このことにまず気づいてあげましょう。

皆さんの温かい気持ち、優しい気持ちを知ることができていないからです。

 飼い主の皆さんが、温かい気持ちでお迎えしているのは、もちろんのことなのですが、
迎えられたばかりのハムスターにとっては、
皆さんの温かい気持ちを知る、心の余裕は全くありません。
それどころか、
優しく撫でてあげるという行為からも、
アァ、怖いッ!!
ここは危険なところだ!!
食べられちゃうかもしれない!! と、飼い主を警戒してしまうような、飼い主の思いとは真逆の、飼い主を嫌いになってしまうような、飼い主は危険だという間違った学習をしてしまう場合すらあります。

この時点では、ハムスターはどこに連れてこられたのかも理解できていません。

 どこに連れてこられたのか?
ここはどんなところなのか?も理解できず

不安いっぱいの、この時のハムスターの警戒心は極限状態だからです。

 ペットショップで、目が合った瞬間から飼い主を受け入れることができる【子犬や子猫とは、気持ちが全く違う】ということを、理解してあげてください。

2.その後、落ち着くまでのハムスターの気持ちの変化を知ってあげましょう

迎えてから落ち着くまでのハムスターの気持ちの変化をたどってみましょう。

ステップ2 ●ペットショップからハムスターを迎えます。


ペットショップのハムスター
↑ ジャンガリアン・パールホワイト♀の確認

≪この時の気持ち≫
 母親と兄弟たちから離れて、移送用のケースに入れられて、出生地の静岡県から埼玉県・川越まで車で運ばれて、掴まれて、、、、
極めて警戒心が強いハムスターにとっては、自分の身に何が起きているのか理解できずに、極度の不安、極度の恐怖という極限状態にあります。

箱に入ったハムスター

ハムスターの輸送
↑ 移送用のケースから、小箱に移されました。 

≪この時の気持ち≫
 狭い小箱に入れられて、ますます恐怖の極限状態・パニックになっています。

ハムスターの輸送
↑ 小箱の中のハムスター。 

やっと、家に到着しました。
10分程度ですが、車に揺られました。

≪この時の気持ち≫
 狭い箱に入れられて、揺れながら、知らない環境に連れて来られて、この先どうなるか全くわからず、怖くて極度に混乱しています。ハムスターは不安でいっぱいのパニック状態です。
最悪の心理状態です。


ステップ3 ●『地下型の巣箱』を与えます。

 小箱の入り口を開けた状態にして、いつでも出られるようにして、小箱の出口を巣穴に向けて置いておくと、その晩には『地下型の巣箱』の巣穴に直接逃げ込みます。



ハムスターの気持ち
↑ ハムスターが巣穴に入ったのが確認できたら、小箱を撤去して写真の状態にします。
≪この時のハムスターの行動と気持ち≫
 小箱が開いていても、外に対する、恐怖と強い警戒心と、近くにいる皆さんの気配などで、すぐには小箱から出て来ません。
 しかし、小箱の中は、移動の不安や、閉じ込められている恐怖が有るので、一刻も早く、小箱から逃げ出したいという強い気持ちも併せ持って、逃げ出したいけど外はもっと危険かもしれないと葛藤しているときです。

 周囲が静かになったら、外の様子を警戒しながら、小箱から出てきますが、『地下型の巣箱』の穴があるので、本能でそこに逃げ込みます。

≪この時の気持ち≫
 巣穴に逃げ込んだハムスターは、巣穴の中が今までよりずっと安全そうだということをすぐに理解します。
時間が経つにしたがって、これまでの恐怖心は、ここなら安心できそうだという安堵の心に次第に置き換わります。

この方法の優れた点は、ハムスター自身の意志と行動で巣穴の中に入ったことと、その間に皆さんがハムスターと関わらないで済むことです。

母親からの巣離れ ⇒ 移送用ケース ⇒ 購入時の小箱 ⇒ 『地下型の巣箱』 ⇒ ひとまず安心というところまで来ました。
≪『巣穴の三大習性』の行動の実現≫
   安心感が芽生えたハムスターには、自分の家を作る【本能と習性】が急激に湧き上がってきます。

この時には、意識的というよりは、本能に突き動かされているような、家作りに一心不乱になるような行動を観察することができます。

①寝室を決めて、そこに巣材を集めて寝床を作ります。
②食べ物の貯蔵が始まります。
③トイレ室を決めます。

≪迎えて1晩から2晩のハムスターの気持ち≫
 巣穴の外を警戒していますので、人の気配がすれば『地下型の巣箱』の中でじっとしています。
『巣穴の三大習性』の行動のうちの巣材を集める・貯蔵する食べ物を集めるという行動と、水を飲む、回し車で走るなど生活に必要な、巣穴の外に出なければならない行動は人がいなくなった夜中に行います。
≪『地下型の巣箱』の中で外の様子を感じ、学習します≫
 人の生活音、足音、振動、臭い、テレビの音、掃除機の音など『地下型の巣箱』の外で起こっているすべてのことを『地下型の巣箱』の中で感じて、それらのことが危険でないことを学習し、安心感がますます増えます。
掃除機の音などに驚かなくなるのはこの時期の学習によります。
この学習速度はとても速く、『地下型の巣箱』に入って2~4日くらいです。

≪この時のハムスターの気持ち≫
 『巣穴の三大習性』の行動が実現して、自分の家を持てたということを認識します。巣穴の中つまり自分の家にいれば安全だということを十分に認識します。そして、巣穴の外には食べ物が十分にあって、巣材も十分にあることを学習し、ここが良い環境であることを知って安心しとても落ち着きます。 この心の状態がステッ6に到達したハムスターの気持ちです。

≪この時までの飼い主の行動≫
 以上のことからご理解いただけるように、
迎えてから、ステップ6までは、飼い主の出番がありません。
裏方さんに徹して、食べ物や巣材が品切れしないように注意していただくだけです。
このころから、≪ハムスターの心に好奇心が湧いてきます≫
 『地下型の巣箱』の中で安心することができたハムスターには、ストレスもなくなり心に余裕ができます。
すると、ハムスターにもともと備わっていた好奇心が心の中に湧き出してきます。
ステップ6を通過しました。

≪この時のハムスターの気持ち≫  安心したハムスターには、今まで潜在していた好奇心が顕在化し湧き出てきます。

この湧き出て来た好奇心が、飼い主に向けられる時が来ました。

それがステップ8以降のハムスターの気持ちです。

 しかし、巣穴の外で飼い主とコミュニケーションを取ることが危険かもしれないという警戒心は、この時点では、とても強く持っています。

 『地下型の巣箱』の中から、飼い主の行動(音や振動やにおいなど)を頼りに、飼い主が自分を食べる敵ではなさそうだとい程度にしか、学習できていません。

また、巣穴の外そのものが危険であるという心配もあります。

3.ステップ6~8の時の、皆さんへの警戒の程度を判定しましょう

 『地下型の巣箱』の使用状況を観察すれば、今、ハムスターが皆さんをどの程度警戒しているかを判定することができます。


判定によって、ステップ8以降のコミュニケーションの進め方が変わります。



【良判定】◎ 寝室・貯蔵室・トイレ室がそれなりにできている。
判定⇒巣穴の外には脅威が無いと感じています。
つまり、飼い主が近くにいても、自分を食べるようなことはないということを学習しました。
したがって、皆さんが近くにいても、巣穴に逃げ込まない、あるいは巣穴から出てくるという行動が観察できます。

【ダメ判定】 ◎ 巣穴にバリケードを作っている。
あるいは、トイレ室がまだ決まっていない。
判定⇒巣穴の外の環境または飼い主またはその両方に強い脅威を感じています。

ここまでにハムスターに関わってしまって、怖いと思わせてしまった場合にバリケードがを作ります。
≪判定後の対処≫
【良判定】の場合は、そのままステップ10まで進んでください。

【ダメ判定】の場合は、まずバリケードがなくなるまで、ハムスターに関わらずに、食べ物と巣材の補給だけに徹してください。

怖いと思わせた程度が強いと、バリケードが長引きます。

 バリケードは、ハムスターにストレスを与えていますので、Q&A巣穴にバリケードを作りましたを参考にして、最優先でバリケードが解消するように対処してください。



この項をご理解いただくだけで、ハムスターと仲良くなれる基礎になります。ハムスターの飼育が何倍も何倍も楽しくなることでしょう。

 迎えたばかりのハムスターに関わらないことの大切さは、関わらないってどういうことですか?も併せてご覧ください。

写真の名前
仲良くなって、オヤツをねだるハム君
飼い主を信頼すると、このような無防備な恰好を平気でするようになります。
写真の名前
オヤツをもらって頬袋を膨らませているハム君