警戒心の強いハムスターに与える、初対面の時の皆さんの印象はとても重要です。【迎えたばかりの時のハムスターの気持ち】を迎える前に知っていただければ、きっとお役に立てます。

迎えたばかりの時のハムスターの気持ち

【皆さんの気持ち】
 可愛いハムスターを家に迎えたら、歓迎して手に載せて挨拶したくなります。
小さな頭を撫でてあげたくなるのは誰でも同じです。
出来れば手の中に包み込んで、、、。
でも、ちょっと待ってください
私たちの大歓迎の気持ちは、ハムスターに伝わっているのでしょうか?

【ハムスターの気持ち】
 子犬や子猫と違って、警戒心がとても強いハムスターには、この様な初対面で、皆さんの歓迎の気持ちを受け入れる心の余裕は全くありません。
ここがどこかも分からず、自分を食べるかもしれない敵か、そうでないかを判断する余裕もないパニックと恐怖そして怯えで頭の中は大混乱しています。
【最悪の初対面シーン】
 初対面のとき印象がその後のお付き合いに大きな影響を及ぼすのは、人もハムスターも同じです。
この初対面が、お互いにとって最悪であることが解ります。

【最善の初対面シーン】
 理想の初対面は、ハムスターの心身が落ち付いて、皆さんに関心を寄せ始めた時です。
この時が初対面なら、皆さんの優しさを学習するコミュニケーションを始めることが出来ます。

このホームページの目的は、信頼関係を築いて仲良く楽しくハムスターを飼うことです。

 とても賢くて学習能力が高いけれども、極めて強い警戒心を持っているハムスターに、優しく親切な皆さんのことを正しくしかも早く覚えてもらう為に、これから迎えるハムスターの迎え方とコミュニケーションを始める最適なタイミングをご案内いたします。

≪目次≫




※文中のステップはハムスターの飼い方『地下型の巣箱』方式に添ったものです。

1.迎えたばかりのハムスターの気持ち

 母親と兄弟たちから離されて、移送用のケースに入れられて、出生地の静岡県から埼玉県・川越まで車で運ばれて来ました。
ペットショップのハムスター
↑ 輸送用のケースから出されて、注文のジャンガリアン・パールホワイト♀の確認です。

箱に入ったハムスター
↑ 小箱の中に入れられました。

ハムスターの輸送
↑ お持ち帰りです。 

ハムスターの輸送
↑ ペットショップで皆さんに買ってもらったハムスターは、小さな箱に入れられて皆さんの家に連れてこられます。

やっと、家に到着しました。
10分程度ですが、車に揺られました。

≪この時の気持ち≫
 ハムスターは今自分の身に何が起きているのかを全く理解できません。
狭い箱に入れられて、揺れながら、知らない環境に連れて来られて、この先どうなるか全くわからず、怖さと怯えで極度に混乱しています。
不安でいっぱいの最悪の心理状態です。



2.今まで行われた迎え方の例


【箱から出してあげて歓迎します】
【手の中に優しく包み込んであげます】
【食べ物をあげてみます】
【可愛く動き回る姿をみんなで見ます】


ハムスターは、何が何だか分からないうちに、こうして皆さんと対面します。

食べられてしまうかもしれない恐怖と怯えの連続です。 一刻も早くこの状態から逃げ出したいけれど、それもかなわない状態です。

皆さんのことを良い印象で記憶できるはずがありません。

 解説をするまでもありません。

皆さんの温かい気持ち、優しい気持ちを知るチャンスはどこにもないからです。
飼い主の皆さんが、温かい気持ちでお迎えしているのは、もちろんのことなのですが、
迎えられたばかりのハムスターにとっては、
皆さんの温かい気持ちを知る、心の余裕は全くありません。
それどころか、
優しく撫でてあげるという行為からも、
● アァ、怖いッ!!
● ここは危険なところだ!!
● 食べられちゃうかもしれない!!

と、飼い主を警戒してしまうような、飼い主の思いとは真逆の、飼い主を嫌いになってしまうような、飼い主は危険だという間違った学習をしてしまう可能性があります。
不安いっぱいの、この時のハムスターの警戒心は極限状態です。

 ペットショップで、目が合った瞬間から飼い主を受け入れることができる【子犬や子猫とは、全く違う】ということを、理解してあげてください。



3.正しい迎え方   ステップ2の頃

1.飼育セットを完成させておく。置く場所も決めてそこに置く。⇒ステップ1
ハムスターの気持ち
↑ 迎える準備の完成 巣穴の下にハムスターの家になる『地下型の巣箱』があります。

2.ペットショップに受け取りに行く。⇒ステップ2

3.家に迎えたらハムスターに一切かかわらず、すぐに飼育セットに入れます。
 ハムスターが入っている小箱からハムスターが自由に出られるようにフタを半開き程度に開けて、飼育セットの巣穴に出口を向けて、ハムスターが入ったままの小箱を置く(この時、小箱の中に食べ物を少し投げ入れておきます)。フタが小箱の上にある場合は横倒しにしておきます。

4.これで一晩待つ。
ここまでがハムスターの飼い方のステップ3です。

ここまでの要点は、ハムスターとの対面が無いことです。

【この時のハムスターの気持】

●小箱に入れられて運ばれて、不安でいっぱいの、怯え切ったハムスターですが、入れられた小箱が、やっと動かなくなって、蓋が開いているから、外の様子がうかがえるようになったこと、箱から出られるようになったことを理解し始めます。

●ただし、強い警戒心のために、しばらくはジッと動かずに、外の気配を伺っています。

●ハムスターの心はやっと少し落ち着く方向に向かいます。

●初日は人の気配があるうちは小箱から出ません。お腹が空けば、入れてもらった食べ物を小箱の中で食べます。そして、夜中になって人が寝静まれば、小箱から出て来ます。

●小箱から出てすぐ目の前にある巣穴に入ってみます。

4.家作りに専念  ステップ4の頃

 周囲が静かになったら、外の様子を警戒しながら、小箱から出ます。目の前に『地下型の巣箱』の穴があるので、入ってみます。

≪この時の気持ち≫
 巣穴の中に入ったハムスターは、ここが今までよりずっと安全だということを【本能】ですぐに理解します。

時間が経つにしたがって、これまでの恐怖心は、巣穴の中で安堵の心に次第に置き換わります。※

※この『地下型の巣箱』方式の優れた特長は、ハムスター自身の意志と行動で巣穴の中に入ったことと、その間に皆さんがハムスターと関わらないで済むことです。

母親からの巣離れ ⇒ 移送用ケース ⇒ 購入時の小箱 ⇒ 『地下型の巣箱』 ⇒ 【本能】で安全であることを知るところまで来ました。

≪『巣穴の三大習性』の行動の実現≫  ステップ5


 安心感が芽生えたハムスターには、自分の家を作る【本能と習性】が急激に湧き上がってきます。

この時には、本能に突き動かされている、家作りに一心不乱の行動する感動的なシーンを観察することができます。

①寝室を決めて、そこに巣材を集めて寝床を作ります。
②食べ物の貯蔵が始まります。
③トイレ室を決めます。

≪迎えて1晩から2晩のハムスターの気持ち≫

 巣穴の外を警戒していますので、人の気配がすれば『地下型の巣箱』の中でジッとしています。
 『巣穴の三大習性』の行動のうちの巣材を集める・貯蔵する食べ物を集めるなどの、巣穴の外に出なければならない行動は、人気が無いときや夜中に行います。
 『地下型の巣箱』の中で外の様子を感じ、学習します
 人の生活音、足音、振動、臭い、テレビの音、掃除機の音など『地下型の巣箱』の外で起こっているすべてのことを『地下型の巣箱』の中で感じて、それらのことが危険でないことを学習し、安心します。
掃除機の音などに驚かなくなるのはこの時期の学習によります。
この学習速度はとても速く、『地下型の巣箱』に入って2~4日くらいです。

≪この時のハムスターの気持ち≫
 『巣穴の三大習性』の行動が実現して、自分の家を持てたということを認識します。巣穴の中つまり自分の家にいれば安全だということを十分に認識します。そして、巣穴の外には食べ物が十分にあって、巣材も十分にあることを学習し、ここが良い環境であることを知って安心しとても落ち着きます。

この心の状態がステッ6に到達したハムスターの気持ちです。

≪この時までの皆さんの役割≫
 以上のことからご理解いただけるように、

迎えてから、ステップ6までは、皆さんとハムスターの出合いは全くありません。
もし、皆さんの前にハムスターがでてきても知らん顔で無視することが大切です。

 裏方さんに徹して、食べ物や巣材が品切れしないように注意していただくだけです。
このころから、≪ハムスターの心に好奇心が湧いてきます≫
 『地下型の巣箱』の中で安心することができたハムスターには、ストレスもなくなり心に余裕ができます。

すると、ハムスターにもともと備わっていた、今まで潜在していた好奇心が顕在化し湧き出てきます。

この湧き出て来た好奇心が、飼い主に向けられる時が、いよいよ来ました。

さらに、外に居る皆さんのことをキツネのように自分を狙う敵ではなく、ヒツジのように共存できる存在であることを、このころには既に学んでいます。

参考⇒関わらないってどういうことですか?

≪この時のハムスターの気持≫

 これまでの学習で、皆さんをヒツジの様だと感じているので、皆さんが居ても巣穴に逃げ込まなくても良いということを学習しました。

この状態が、ステップ6の通過です。


5.コミュニケーションを始めましょう ステップ8の頃

初対面の条件が整いました

 今まで、知らん顔をしていた皆さんですが、いよいよコミュニケーションの始まりです。

しかし、ニコニコしながら近づいて握手を求めるような人間スタイルの挨拶ではハムスターは驚いてしまいます。

 何しろ自分の体重の1000倍もある大きな皆さんなのですから、心から本当に安全だと確信し納得するまでには時間が掛かります。コミュニケーションをはじめたとたんに噛まれたというのがこの時期です。噛まないハムスターの育て方も参考にしてください。

まず、大きな体の皆さんがすぐそばにいても全く危険が無いということを学習させてあげます。

次に、手が飼育ケースの中に入っても危険が無いことを学習させてあげます。

次に、指でつまんだパスタなどをあげて指が危険でないことを学習させてあげます。
ハムスターの飼い方
↑パスタを摘まんだ指でコミュニケーションを始めた所です。このようなコミュニケーションから、飼い主の手や指が危険な動きをしないことを、すぐに学習します。
そして、指でつまんだ「ヒマワリの種」などをあげて、直接指から食べ物をもらっても危険が無いことを学習させてあげます。

そうすれば、手ですくって手の平に乗せても、指で触っても平気になります。

ただし、焦って急がないことが大切です。コミュニケーションの進める速さは、ハムスターのぺーすに合わせてあげてください。

この項をご理解いただくだけで、ハムスターと仲良くなれる基礎になります。ハムスターの飼育が何倍も何倍も楽しくなることでしょう。

 迎えたばかりのハムスターに関わらないことの大切さは、関わらないってどういうことですか?も併せてご覧ください。

写真の名前
↑仲良くなって、オヤツをねだるハム君
飼い主を信頼すると、このような無防備な恰好を平気でするようになります。
写真の名前
↑オヤツをもらって頬袋を膨らませて大満足のハム君




【このページのまとめ】

 ハムスターといち早く信頼関係を築く方法は、まず何よりも、ハムスターの気持ちを落ち着かせてあげることです。
 良い飼育環境でほぼ一週間ほど生活させてあげると、ハムスターの心身が落ち着きます。
 落ち着いたハムスターの心には余裕ができると、強い好奇心が湧き出して、この好奇心を皆さんに向けるようになります。
 向けられた好奇心に応えてあげるだけで、どなたも簡単に、仲良くなれます。
 皆さんと仲良くなれたハムスターは幸せです。

これが『地下型の巣箱』方式の根幹です。

仲良くなる方法も併せてご覧ください。