ハムスターの飼い方T 一緒にやってみましょう     
   
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ハムスターの飼い方 実例T
一緒にやってみましょう    

 
 
   

※お願い

このコースを初めて実践する方にお願いします。
手順、方法にこだわりすぎて、ハム君と仲良くなることがおろそかにならないようにくれぐれもご注意ください。
『地下型の巣箱』方式の特長はハム君と楽しくコミュニケーションが取れることです。
この実例の通りにならないと失敗だと思ったり、ハム君に過度に期待するのは、『地下型の巣箱』方式の目指すところではありません。
 ハム君と信頼関係が築かれるのであれば、『仮の家』を使わずに直接巣穴の中に入れても、仲良くなれる結果は同じです。
しかも簡単です


それでは、ハムスターの飼い方 実例T を、
一緒にやってみましょう。

ここは、
パールホワイト♀を『地下型の巣箱』方式で実際に飼育して、その進行を皆様に報告するコーナーです。

≪紹介の内容≫
 ●今回迎えるハム君は、皆様と同じように、ペットショップから購入します。
 ●皆さんの家庭と同じ環境(推奨の飼育セット)で飼育します。今回は、『地下型の巣箱』の実験やテストをいたしません。
 ●パールホワイト♀名前を「トコ」にしました。
 きっと、皆様に参考にしていただけると思います。


●文中の黒字は本文です。
●緑字の【補足・知識など】は、本文を補足している、又は、知っておくと便利な知識・ヒントなどを表しています。


目次

参考にしていただけるように、ハムスターの飼い方Tと同じ目次で進めます。
  • ステップ1
      ●事前準備。  ハムスターを迎える前にやっておくことのご案内です。飼育セットの準備を済ませてから、以下のステップ2に進んでください。

  • ステップ2
      ●ハムスターを迎えましょう。   ハムスターが入った入れ物ごと、飼育ケースの中に置きます。

  • ステップ2の@
      ●【地上の生活環境】に慣れさせましょう。  

  • ステップ2のA
      ●『地下型の巣箱』のトイレ室の準備をしましょう。  

  • ステップ3
      ●『地下型の巣箱』を与えましょう。  

  • ステップ4
      ●家作りに専念させあげましょう。  
  • ステップ4以降はハムスターの飼い方と同じです。

  • ステップ5
      ●『巣穴の三大習性』の行動が実現できたことを確認しましょう。  

  • ステップ6
      ●『飼い主と共存できる』とハムスターが認識したことを確認しましょう。  

  • ステップ7
      ●トイレ室の掃除を始めましょう  

  • ステップ8
      ●楽しくコミュニケーションを始めましょう。  

 ハムスターとなかよくなるために、、、、
ハムスターの気持をまず先にお読み頂くと、早く仲良くなれます。


ステップ1
  ●事前準備

 あらかじめ、ステップ1●事前準備の飼育セットの準備を済ませておきます。



ステップ2
  ●ハムスターを迎えましょう。



↑ 1,380円 パールホワイトハムスターを注文しました。

●今回は、初めて『地下型の巣箱』方式での飼育をされる方に、そのまま参考にしていただけるように、皆さんと同じ様にペットショップで購入します。『地下型の巣箱』の推奨飼育セットを用いて、『地下型の巣箱』方式の基本的な飼い方を実践いたします。


↑ ここで購入しました。 

 川越市の島忠・ペットアイランド

 ジャンガリアンのパールホワイト♀を注文しました。
「8月27日(水)夕方に入荷します」との連絡がありました。

●親離れ・巣離れする時から飼い始めるのが良いです。
ペットショップに予約をしておけば、生産者さんつまり母親から巣立った直後に受け取ることができます。

※おすすめの買い方
@ジャンガリアンの♀、などと決めたら、ペットショップに行って、予約します。
Aブリーダーからの入荷日を教えてくれます。
B入荷日に受け取りに行きます。
C生後4週間程の巣離れ期のジャンガリアンを直接受け取って育てることができます。
初めて買う方でも、上手に楽しく育てることができます。

迎えた初日



↑ ジャンガリアン・パールホワイト♀の確認 

 8月27日夜入荷。パールホワイトの♀を店員さんが確認しています。確認して、引き取りです。
出生地が静岡県、誕生は8月初旬とのことです。
30グラム。推定で8月3日誕生日としました。

●母親の元を巣立って、新しい飼い主の所にまっすぐに迎えられるのが、ハムスターにとって一番安心です。



↑ 箱に入れてくれます。 

ペットショップで購入すると、このような小さな箱に入れてくれます。

 箱に入ったこの状態は、ハムスターにとっては最悪の環境(ハムスターの気持を参照ください)ですから、速やかに、持ち帰りましょう。

 この時に注意することは、家に持ち帰るまでの気温です。

夏は、暑過ぎないように、冬は、寒すぎないように、人が暑い!!寒い!!と感じる場所には置かないように、気を付けてあげましょう。

そして、なるべく動かないように丁寧に持ち帰ってあげましょう。


↑ 家に到着。小箱の中のハムスター。 

家に到着です。
 準備しておいた飼育セットの飼育ケースに、速やかに入れてあげましょう。




↑ 飼育ケースの中に入れます。

 小箱から自由に出入りできるように、ふたを開けて上げましょう。

 あらかじめ用意しておいた『仮の家』の入り口を小箱に向けて、すぐに逃げ込めるようにしてあげます。

●『仮の家』の環境は、ハムスターにとって、ショップの『小箱』より『仮の家』の方がずっと良いと言うだけで、『仮の家』は、あくまでも数日間の仮です。
ハムスターが求める本当の家は、≪巣穴の三大習性≫の行動ができる家、『地下型の巣箱』です。

直接『地下型の巣箱』を与えないで、『仮の家』を介する主な理由は、
●『地下型の巣箱』を自分で見つけて、自分の意志で入る。≪自分が見つけた自分の家≫と言う自覚を持つことが大切であること。
●自分で見つけるまでの間、『地下型の巣箱』入るまでの一晩から数日間の間、安心して寝ることができる寝床が必要なため。
●トイレ対策・『砂っ固』に慣れさせる、トイレ室の匂い付けの準備が必要な事。などによるものです。


●なお、ここまでに、ハムスターを可愛がるなど、、ハムスターに触れることは勿論、関わりを持たないようにしましょう。
この理由は、ハムスターの気持ちで詳しくご案内しております。



ここから実際の飼育の始まりです




ステップ2の@

  ●【地上の生活環境】に慣れさせましょう。


↑ トコは『仮の家』にすぐに逃げ込みました。【正常な行動です】 

小箱を置いて3分ほどで『仮の家』に入りました。

周りに人の気配がしているときには30分ほど行動を起こさない、小箱に隠れたままのハムスターもいます。

●ペットショップの小箱の撤去
『仮の家』に入ったら、ペットショップの小箱を撤去しましょう。

●バリケードを作りました。

 あらかじめ『仮の家』の中に入れておいた、『砂っ固』と巣材(極細に裂いたティッシュ)を使って、『仮の家』の入り口=トイレットペーパーの芯の中に、バリケードを作りました。

 この時にバリケードを作る行動は【正常な行動です】
 今の時点では、自分が連れてこられたところに、どのくらいの危険があるのか?何も分かりません。
 そのために、警戒心の強いハムスターは、『仮の家』に敵が侵入しないように、バリケードを作りました。

 写真では、入り口にバリケードの材料(こぼれた『砂っ固』とティッシュ)が見えています。

●バリケードは、危険な外と安全な中の二つの領域を認識した証です。
 外が危険であっても、『仮の家』に居れば安全だという認識をしました。
 ハムスターにとっては、「今は、外にどのような危険があるか全くわからないけれど、ここにいれば安全で安心できる」という心理状態です。


↑ さらに完璧なバリケードを作りました。【正常な行動です】(10時間後) 

 外に有った巣材(極細に裂いたティッシュ)を大量に持ち込んで、完璧なバリケードを作りました。

 この時期のバリケードは、健康なハムスターの正常な行動です。

名前が『トコ』になりました。


↑ バリケードがすっかり無くなりました。(18時間後) 

 バリケードが無くなり、【地上の生活環境】のチェックが始まりました。

 外つまり【地上の生活環境】に大きな脅威が無い、ということを学習すると、バリケードは不要になりますので、作らなくなります。
 この段階になると、人が居ても、テレビの音がなっていても、外に出てくるようになります。


 『地下型の巣箱』を与える見極めのために≪行動を観察してください≫


@バリケードが無くなり(初めから作らない場合もあります)、
A『仮の家』を出ての行動が、食べる、飲む、オシッコをする以外の行動、つまり、回し車を回したり、【地上の生活環境】の見廻りの行動をするようになったら、
ステップ3は通過です。

ステップ4に備えて、臭いのついたモノを回収する準備をしましょう。

≪ご注意≫
 今出て来ているのは、飼い主とのコミュニケーションを求めているのではありません。
 ここの環境、食べ物・巣材・水など、生きていくために必要なモノがあるかどうか、ここで生きられるかどうかの確認をしています。
 飼い主の存在は認識していますが、「どうやら自分を食べる敵ではなさそうだ」という程度の学習レベルです。
 ハムスターの気持ちでご案内の通り、 特にこの時期、この時に関わると、「飼い主は自分に関心を持っている!!危険な飼い主だ!!」と誤解される可能性がきわめて高くなります。
 飼い主が環境の一部であること、存在は分からせておいて、関わらない、『君のことなんか気にもしていない』という態度が、今は一番良いです。例えば、近くにいる草だけを食べる羊のような存在であって、オオカミや猛禽類のような敵ではない、ということを学習させてあげることが大切です。




ステップ2のA

 ●『地下型の巣箱』のトイレ室の準備をします。



↑ 臭いが付いた物を回収します。 

 【地上の生活環境】のトイレの『砂っ固』の固まりを回収します。
無い場合は、ハムスターが出ている間に、『仮の家』から、
@臭いのついたティッシュあるいは
A固まった『砂っ固』を回収します。
B『仮の家』の底に開けた穴から、オシッコが染み出ていたら、染み込んだティッシュ新聞紙を臭い付けに使用します。

臭い付けは、@又はAの何れか、出来れば@Aの両方を用意してください。

今回は、『仮の家』から回収したオシッコのしみたティッシュとトイレの『砂っ固』を臭い付けに使用します。

≪臭いが付いた物の回収方法≫

『仮の家』からの回収は、『仮の家』の後ろ(両面テープで止めてあります)を剥がし開けて、中のモノをそっと、少し回収して、また塞げば良いです。

ハムスターが中に居ても、この作業は可能です

注意する点は、箱を荒らしている犯人が誰かを知らせないことです。
≪この『仮の家』は安全でない!!ちゃんとした家を探さなければならない≫と、思わせれば良いです。

ただし、『仮の家』は、ハムスターがまだ使用しますから、中身をあまり変化させないように配慮してください。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けをします。 

 回収したティッシュを置きます。

今回は、真ん中の二部屋をトイレ候補室にしています。
 なお、この匂いつけはトイレのためだけでなく、ハムスターを安心させてあげる役に立ちます。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けをします。 

 トイレの『砂っ固』を上からかけます。

野外トイレを使用していなかったらこの作業は不要です。

今回は、マーキングと、頻繁な砂浴びが観察されましたので使用しました。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けが完了しました。 

 これで、ステップ2のA●『地下型の巣箱』のトイレ室の準備が出来ました。

ここまでの準備はとても重要です

 先を急がないで、ゆっくり進めましょう。
 ハム君はとても用心深く行動している時期ですから、環境の変化は、ゆっくりであればあるほど、上手く進みます。
ハムスターのペースで進めましょう。



●バリケードがなくならない場合でも、4晩経ったら、『地下型の巣箱』を与えてください。
ステップ3に進みます。


ステップ3

『地下型の巣箱』を与えましょう。

(2〜4日目)



↑ 『地下型の巣箱』を与えるところです。

ここで初めて、【地上の生活環境】の床部に塞いでおいた巣穴を開放します。

食べ物と巣材は品切れにならないように、注意しましよう。  



●巣穴を開ける

『地下型の巣箱』への小穴


↑ 小さい穴を開けます。穴のふちに水滴をつけておくと、新聞紙が柔らかくなるので、穴掘りがやりやすくなります。



この後、巣穴から『地下型の巣箱』の中に入ったら、

ステップ4

巣つくりに専念させてあげましょう。




●仮の家の撤去  巣穴に巣材を持ち込み始めたら、寝床つくりをしていますので、仮の家を撤去します。



ココまでが2014年8月30日=4日目の現状です。
飼い主は、2日間留守にします。次の報告は、9月1日になる予定です。


 
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