チンチラもウサギも日本の夏の暑さに耐えられないことを飼い主さんはご存じですから、
何らかの暑さ対策を講じています。
それでも、
夏の後半になると、
獣医さんに駆け込む例が有ります。
しかし、獣医さんに診てもらうときには手遅れになっている場合が実は多いのです。
チンチラもウサギも、そして飼い主さんも辛い思いをしなくて済むように、
チンチラとウサギの熱中症と予防を考察します。
≪文責≫
ペット専用のクーラーの特許技術を持つ、入澤特許企画(有)ペットの冷暖房器 入澤二郎
さっきまで元気だったのに、急に!!
というふうに、兆候が無い、あるいは兆候が分かりにくいのが、チンチラとウサギの熱中症の特徴です。
そして、ぐったりしているなどの症状が出た時には、かなり進行してしまっているのが、チンチラとウサギの熱中症の特徴です。
【それでもウサギの場合は】
暑さを感じれば、代謝発熱を抑えるためにジッとして運動をしなくなりますので、『変だ!!』と気が付きます。。
【チンチラの場合は】
暑さを感じても、活発に飛び回ってしまうので、見逃してしまいます。
そして、運動しても汗をかけないチンチラは、熱を溜めて疲労を少しづつ蓄積してしまいます。
人の場合、熱中症を発症したら、救急車⇒病院⇒治療の仕組みが有ります。
チンチラもウサギも、人と同じで緊急治療が必要ですが24時間対応の獣医さんがとても少ないのが現状です。
夏バテは人と同じです。人は土用にウナギを食べて体力を回復するなどの猛暑を乗り切る習慣がありますが、
チンチラやウサギには、蓄積した疲労から回復する機会がありません。
疲労の蓄積が体力の限界を超えたとき、発症します。
同じペットでも、猫や犬は暑ければ涼しい所に避難する行動を取りますが、
ケージが家であるチンチラやウサギはそれが出来にくい環境です。
子供と高齢のチンチラとウサギは体力が大人ほど無いのは、人と同じです。
少し温度が高めの環境だけれど、今まで元気に過ごせたから、秋が来るまで大丈夫そうだ!!
この油断が、お盆過ぎから秋前の間に発症して獣医さんに駆け込む典型例です。
【予防に尽きます】
チンチラとウサギの熱中症は、人の子供や高齢者と同じで、発症するととても危険です。
発症させないことです。
エアコンで環境温度を適切にしてあげる方法がこれまで一般的でした。
【チンチラは25℃】
チンチラの適温上限は諸説ありますが、25℃程度でしょうか?
27℃では熱中症の発症報告を頂いているので、当ホームページでは上限25℃説を採用しています。
【ウサギは26℃】
ウサギはチンチラより適温上限が1℃から2℃ほど高めです。
ウサギの場合は、体毛が長いウサギの方が暑さに弱い傾向が有ります。
25℃では人に寒いので、27℃程度でチンチラやウサギに我慢させてしまう。
と言うのが最も多い失敗例です。
このクーラーは、ヒンヤリするプレートをケージの中に置いてあげるクーラーです。
チンチラやウサギが『涼みたい』と思ったときに、自分の意志で、いつでも好きなだけ涼めるクーラーです。
熱中症を引き起こす原因の余分な体熱を心地よく放熱することが出来ますので、体熱の蓄積が起こりません。
使い方は、ケージの中に設置してあげるだけです。
チンチラやウサギが涼みたいときにいつでも使えるように、ひと夏電源は入れっぱなしです。
手間いらずです。
毛皮を着たペットたちは恒温動物ですから、平熱はおよそ38~39℃です。
この平熱を一定に保つ優れた仕組みを持ってます。
発熱は、代謝熱です。発熱量は体重にほぼ比例します。
放熱は、主に身体の表面で、毛皮を介して行い、発熱と放熱のバランスを保っています。
ペットたちは寒い冬に体温を一定に保つために、暖かい毛皮を着て保温します。
最高級の毛皮を着ているチンチラも、冬毛がもこもこと可愛いウサギも、極寒で体温を一定に保つための自然の恵みです。
人も暖かいセーターなどを着て保温します。
一方、夏になると毛皮が放熱を妨げるようになります。
人はセーターを脱ぐことが出来ますが、ペットは毛皮を着たままです。
棲息地が極寒で、防寒に優れた毛皮を着ているペットほど、暑さに耐えられなくなります。
自然界では極寒の地に棲息しているチンチラが暑さに弱いのは、このような事情があるからです。
個体差はありますが、一般的に飼育の理想温度の上限と言われている気温は、
チンチラ 23~25℃
ウサギ 25~28℃
などで、犬と猫は種類によりますが、チンチラやウサギよりも数度は適温が高くなり、暑さに耐えることが出来ます。
放熱の効率は、体温と気温との温度差ですので、
温度差15℃あたりから放熱効率が急激に悪くなります。
人の場合は、湿度も放熱効率に大きく影響します。
発汗することで体温調節をしているからです。
暑さを感じ始めると、ペットたちに避暑行動が観察されるようになります。
玄関のたたきや北側の床など温度が低い場所に寝そべって体熱を床や物に放熱する行動をとります。
外で飼われている犬の場合は、地面を掘って温度の低い所にお腹をうずめる行動などが避暑行動です。
また、犬は、舌から放熱する特技を持っています。
風通しの良い場所に移動して、身体を伸ばして腹部からの放熱を増やします。
なお、猫は比較的暑さに強いのは、祖先が南方系のためと言われています。
犬や猫のように自由に動き回る環境が限られているので、避暑行動はイヌやネコよりもずっと分かりにくいのが難点です。
もし、温度の低い床などがあれば、そこに身体を押し付けて、時にはお腹を出して身体を伸ばして寝そべる姿が観察できます。
温度の低いものに身体を押し付けることで放熱できることを本能で知っているからです。
ただし、まだ人に馴れていない、警戒心の残るチンチラの場合は、無防備に寝そべることはありません。
ペットたちは、暑さを感じ始めると、運動の発熱を控えるようになります。
じっとしている時が最も代謝熱の発熱が少なくなるからです。
しかし、飼い主とコミュニケーションを楽しみたいチンチラや犬などは多少暑くても、嬉しくて、飛び跳ね、走り回ります。
犬はその後、舌で放熱できますが、効率の良い放熱手段を持たないチンチラは飛び跳ねた後辛い思いをしているはずです。
毛細血管から放熱するために、チンチラやウサギの耳が赤くなるのはこの頃です。
気温がさらに上がると、発熱に対する放熱が間に合わなくなり、身体の温度調節のバランスが崩れます。
放熱しきれなかった熱が身体に貯まり始めます。
身体が大きく体力のある犬に比べて、
チンチラやドワーフ系のウサギのように小さいペットほど
この熱の悪影響を早く強く受けてしまいます。
●動きに活発さがなくなる
●食欲がなくなる
●寝姿がいつもと違う
などの変化を見逃さないようにしましょう。
ペットたちは、
さっきまで元気にしていたのに急に元気がなくなったということがあります。
予兆に気付いてあげられなかったという例があります。
1.常時運転が不可欠
2.冷やすのではなく吸熱するクーラーです
ペットが涼みたがっている時を知ってクーラーのスイッチを入り切りしてあげるというのは、ほぼ不可能です。
このクーラーは、シーズン中常時運転をします。
耐久性も消費電力も安全性も、安心して年間の連続運転ができる設計です。
ペットが放熱しきれないと感じたとき、
つまり暑さを感じた時に、
いつでも好きなだけ、
自分の意志で
使用することが出来ます。
そして
満足したら、自分の意志で使用をやめます。
飼い主に遊んでもらいたいと思えば、多少の暑さを我慢してもペットは遊びたがります。
いつでもクーラーで涼むことが出来ることを知っているから、暑さを感じても、遊んでもらうことが出来ます。
ペットを冷やす※のではなく、
このクーラーは、ペットが放熱しなければならない体熱を吸熱してあげる方式のクーラーです。
したがって、
エアコンで部屋をペットの温度に冷やしてあげる必要がありません。
人が寒いのを我慢する必要も、エアコンの余分な電気代も不要です。
ペットにも人にも優しいクーラーです。
※熱中症の治療には、獣医さんが22~23℃の冷房ケースに入れてペットを冷やします。
この場合は、平熱よりも高くなってしまった体温を下げるためなので>冷やすです。