≪ハムスター 理想の飼育環境≫
ハムスターを飼育することについて私が共感しているのは、
旭山動物園=小菅園長の≪行動展示≫という考え方です。
≪行動展示≫については以下に小菅園長の言葉を引用させていただきます。
『旭山動物園の行動展示とは,
動物それぞれの“種”が持っている行動を引き出し,
それを展示するということなのです。“種”が持っているということは,動物が“種”として,
長い長い進化の過程で獲得した行動,もしくは能力であるということです。
ですから,訓練は要りません。どの個体でも簡単にやってのけます。
彼らにとっては何でもないことなのですから上手も下手もないのです。
決して優秀な個体のすばらしい行動ではありません。
また,すべての行動は動物たちの意志でなければなりません。
強制するようなことがあっては絶対に駄目です。
私は,それが最も重要なことだと考えています。』
旭山動物園公式ホームページ⇒園長室⇒行動展示 より。
ハムスターが“種”として持っている主な行動、それは、
●巣穴の中に、寝床を作る(寝室を作る)。
●巣穴の中に、オシッコをする部屋を決める(トイレ室を作る)。
●巣穴の中に、食べ物を集めて貯蔵する(貯蔵室を作る)。
●地上に出て、一晩に数キロも走り回って食料を集める。
●地上に出て、縄張り主張をする。などです。
※大切な繁殖行動については別に述べます。
●私たちのハムスターも≪行動展示≫の考え方で、活き活きと健康に育てることができます。
●そして、巣穴の中のこれらの行動をいつでも観察=展示できるようになります。
●ハムスターの行動を詳しく観察し研究した結果、ハムスターに
【地上の生活環境】と
【地下の生活環境】の 二つの生活環境を与えてあげると、全てのハムスターが例外なく、巣作り行動を始めることが分かりました。
●もともと、ハムスターは地下の巣穴の家に棲んでいるのですから、これは極々自然なことと言えます。
●そこで【地下の生活環境】を具体的に実現するために『地下型の巣箱』の開発をはじめました。
地下の生活行動を観察することができる『地下型の巣箱』の原型は、1995年にできました。
多くの試作器による実験を重ね、
巣の中の生態と行動をいつでも観察することが出来る、『透明な観察板』を備えた
現在の『地下型の巣箱』が完成したのは2002年のことです。
●これによって、巣穴の中のハムスターの行動の多くが、さらに明らかになりました。
『地下型の巣箱』によって、これまで見ることができなかった母ハムスターの出産から授乳・子育ての全てのシーンを、
母ハムスターを警戒させること無く観察=展示出来るようになりました。
感動シーンをたくさん見ることが出来ます。
●『地下型の巣箱』の効果は目覚しく、
ハムスターは活き活きとし、
毛艶が良くなり、
病気にかからないようになり、
母ハムスターは子育てをしっかりするようになりました。
そしてなにより、
『飼い主に好奇心を向ける余裕が出来て』
『飼い主にとても良く馴れる』という効果があることが分かりました。
このホームページは、
1994年から始めたハムスターの飼育・観察・研究・実験などの成果を公開しているものです。
皆様にお役に立てれば幸いです。
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