小学生のための、ハムスターの飼育セット 準備     
   
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小学生のための、ハムスターの飼(か)い方

準備(じゅんび)の説明書(せつめいしょ)    

 
 
   
文中の※赤字は保護者から説明してあげてください。
●初めて飼うハムスターは、飼いやすい、ジャンガリアンハムスターをお勧めいたします。

【組み立て説明書】
くみたてせつめいしょ

 この飼育(しいく)セットは、ハムスターにとって、とても大切(たいせつ)な家(いえ)と庭(にわ)になります。

 そしてハムスターとなかよくコミュニケーションをとる場所(ばしょ)にもなります。

 ハムスターを迎(むか)える前(まえ)に、正しく組み立ててあげましょう。

ステップ1
●ハムスターを迎(むか)えるじゅんびをしましょう。

ハムスター飼育セット

↑ これが『推奨飼育セット』一式(いっしき)です。



ステップ1-@

回し車(まわしぐるま)をセットしましょう。


↑ ≪静かだ輪 P650≫

静かだ輪 P650の中身


 回し車の箱(はこ)の中身

箱の中には、スタンドと回し車が入っています。
※スタンドは使用しません。
 回し車の回転(かいてん)するところにはアルミ箔(はく)が貼(は)ってあります。
はがしてセットしてください。
※シール・アルミ箔は『地下型の巣箱』入澤二郎がほこり避けとして施したもので、メーカー仕様ではありません。

ハムスター飼育ケース外観


↑ 飼育ケース

 回し車のかいてんじく・水ボトルのホルダー・巣穴(すあな)・滑り止め(すべりどめ)・換気用小穴(かんきようこあな)が加工してあります。
※フタは使用しません。



ハムスター飼育ケース加工部


↑ ここに回し車をセットします

※仕様変更のお知らせ。
 水飲みボトル位置が回し車と対面する側に移動しました。水ボトルと回し車の間にハムスターが挟まってしまう事故を防止するためです。
従いまして、水飲みボトルのホルダーは写真の位置と異なります。

回し車回転軸


↑ 回し車のかいてんじく

 ゆそうちゅうに、かいてんじくのあぶらに、ほこりがつかないように、アルミ箔(はく)をまいてあります。

回し車回転軸2


↑ アルミ箔(はく)をとりのぞいてください。

※回転軸部分には、メーカー出荷時点で、オイル(食用油)が塗られています。
このオイルは、輪の円滑な回転のために重要かつ不可欠です。拭き取らないでください。
また、ほこりを付けないでください。
オイルが少ない場合には、回し車を差し込む直前に、サラダオイルを1滴注いでください。 油が古くなってべたつくようになったら、商品⇒静かだ輪 P650の箱の裏に記載の■メンテナンスをご確認ください。
 古くなった油はべたべたと粘性が強くなりますので、1年に一回は、軸と車の軸受けの両方の古い油を、食器洗い洗剤を使用して、完全にふき取った後にサラダオイルなどの食用油を新たに注いでください。



回転軸キャップネジ外し


↑ きいろのキャップネジをはずします

時計の針(はり)と反対(はんたい)の方向(ほうこう)に回すとはずれます。


アルミ箔を外す


↑ セット準備

ほこりよけのアルミ箔(はく)をとります。
穴(あな)の中にゴミが入らないようにご注意ください。



輪の取り付け


↑ セット

輪を回転軸(かいてんじく)に取り付けます。

※この時に油の追加をお勧めします。セットするときに車の軸受けの中に食用油を一滴注いでおくと良いです。溢れた食用油は良くふき取ってください。

輪を固定する


↑ 固定する

 きいろのキャップネジをまっすぐにさしこんで、時計の針とおなじ方向に、きつくなるまで、根本までしっかりと回してください。




保護者の方にお願いです。
@キャップねじをまっすぐにねじ込んでください。
A最後まできつくねじ込んでください。

※キャップネジはまっすぐにねじ込んでください。回転軸側の雌ネジが、プラスチックのため、斜めにねじ込むとネジ山が壊れてしまいます。

※キャップネジは、根本までしっかりときつくねじ込んでください。

 『静かだ輪』はガタガタ音がして使い物にならないと、発信しているサイトがありますが、
@ネジ山を壊してしまっているか、
Aキャップネジを根本までしっかりとねじ込んでいないか、
B軸の油をふき取ってしまっている
の何れかの誤った使い方が原因です。
 正しくセットすれば、ハムスターにとても良い回し車になります。




ステップ1-A

水ボトルをとりつけてください


水ボトル取り付け


↑ 水ボトルは袋(ふくろ)に入っています。

写真(しゃしん)のばしょとははんたいがわに、水ボトルのフォルダーがついています。

水ボトル取り付け


↑ 水ボトルのフォルダーです 

水ボトル取り付け


↑ 水ボトルに半分以上(はんぶんいじょう)の水を入れて、とりつけます。

※水ボトルの高さは、フォルダーの取り付け部と、ガラス管の長さ調節でできます。

以上で、回し車と水ボトルの取り付けが出来ました。





ステップ1-B

『地下型の巣箱』の準備

『地下型の巣箱』


↑ 『地下型の巣箱』の本体(『ちかがたのすばこ』のほんたい)



※アクリル製の『透明な観察板』には保護シールがはりつけてあります。
はがしてご使用ください。





ステップ1-C

トイレ室のじゅんび


        ↓  


↑ 『砂っ固』(すなっこ)をこのように山にしてあげればよいです。

  ※『砂っ固』の量の目安は、小部屋は約50グラム、奥の大部屋は約100グラムです。 
付属の『砂っ固』は300グラムです。
およそ100グラムづつ3つに分けて、
一つを大部屋に、
一つをさらに半分にして真ん中の二つの部屋に、
残りのもう一つは、地上の砂浴び兼トイレに使用してください。
入り口の二部屋と通路には、全体に薄く撒いておきます。

もし、『砂っ固』の無いところにオシッコをして汚れてしまっても、『地下型の巣箱』は大丈夫ですので、あわてないで、家作りを見守ってあげてください。
『砂っ固』の投入は、数日〜一週間後からのコミュニケーション開始の後からで良いです。




ステップ1-D

『遮光布』(しゃこうぬの)をよういしましょう。

飼育セット『遮光布』

↑ 『遮光布』(しゃこうぬの)

『遮光布』(しゃこうぬの)は、
●ハムスターの家の中を暗くしてあげるため。

●ハムスターの家の中を観察(かんさつ)するときにちょっとめくるのに便利(べんり)だからです。

※『遮光布』は付属しておりません。(※)
古いトレーナーなどの色の濃い厚手の、遮光性のある布にφ35〜40ミリの穴を開けて『遮光布』にしてください。


遮光布の夏と冬の使い分けについて。

◎夏は、遮光、つまり『地下型の巣箱』の中が真っ暗になれば良いです。

◎冬は、特に寒冷地の場合は、遮光と防寒を兼ねた、厚手の布をご使用ください。
『透明な観察板』のアクリルが冷えると、内側(『地下型の巣箱』内)に結露して、アクリル板が反ってしまうことがあります。冬に窓ガラスが冷えると室内側に結露するのと同じ現象が起きます。
アクリル板が冷えないように、厚手の布にすることで、結露を防ぐことができます。



ステップ1-E

『遮光布』(しゃこうぬの)をかぶせましょう。


        ↓


↑ 『地下型の巣箱』についている『透明な観察板』(とうめいなかんさつばん)=アクリルでできている板(いた)でふたをして、上に『遮光布』をかぶせてください。
『透明な観察板』の巣穴が『地下型の巣箱』の通路(つうろ)のまん中になるようにたしかめてください。 





ステップ1-F

飼育ケースをのせまましょう。

組み立てた飼育ケースをのせます。


↑ 飼育ケースをのせます。

巣穴と飼育ケースの穴を合わせてください。

【とっても大切なこと】

このとき、写真のように、巣穴がちゃんととおっていることをたしかめてください。ずれているとハムスターがとおれません。

※仕様変更のお知らせ。水飲みボトル位置が回し車と対面する側に移動しました。2014年11月以降。水ボトルと回し車を足掛かりにして、昇ってしまうハムスターが出現したための予防策です。
従いまして、水飲みボトルのホルダーは写真の位置と異なります。



ステップ1-G

飼育ケースのゆかに新聞紙(しんぶんし)をしきましょう。




↑ 床材(ゆかざい)には新聞紙を使用しましょう。
新聞紙には写真のように巣穴の穴を開けてください。



ステップ1-H

ケースの中をととのえましょう。


↑ これで出来上がりです。

@水ボトルをセットしましょう。
Aトイレをセットします。すなあびにつかいます。
B食べ物を入れてあげましょう。
C巣材(すざい)を入れてあげましょう。
巣材はしなぎれにならないように大目にいれるとよいです。

※食べ物と巣材は品切れにならないように注意してください。
ハムスターにとってケースの中にあるものが必需品の全てです。
少なかったり無くなったりすれば心配で大きなストレスになります。
夜中や留守をする場合には大目に入れるようにしてください。
写真は少なめです。品切れ厳禁です。



これでステップ1の準備が出来ました。

ハムスターを迎えてあげましょう。

●このあとは、ハムスターのかいかたTのステップ6にすすんでください。


これからハムスターをかう、小学生と中学生の皆さんに、大切なお知らせです。

 ハムスターに初めて会うときには、ぜったいに
【いじらない】、
【かわいがらない】
でください。

 かわいいのでついついかわいがってしまいますが、このときのハムスターは 、皆さんのことを、死ぬほどこわがってしまいます。

なぜでしょうか?
 答は、皆さんのことが巨大(きょだい)なこわい恐竜(きょうりゅう)のように見えてしまうからです。

 子供のハムスターは、皆さんのところに来るころには体重が30グラムくらいです。
みなさんの体重が30キログラムだったとします。
ハムスターから見たら皆さんは何倍大きく見えますか?

答は、1,000倍ですネ

 皆さんだったら、もし、箱に入れられて、どこか知らないところに連れて行かれて、箱から出たとたんに、自分より1,000倍も大きな動物につかまれたら、どうでしょう? こわくて、きぜつしてしまうかもしれませんネ。

 1,000倍も大きな動物が本当はとってもやさしい動物なんだけど、皆さんはそのことを知りませんから、とってもこわい思いをするでしょう。
 ハムスターも同じです。初めて会った皆さんに、つかまれたり見つめられたりすれば、皆さんのことをこわい恐竜のように学習して、きおくしてしまいます。

 ハムスターとなかのよいおともだちになるためには、『大きいけどやさしいんだ』と、ハムスターにわかってもらうひつようがありますネ
 そのためには、ハムスターが家作りを終わって安心したあとに、自己紹介するのが一番良いです。

これからハムスターをかう、小学生と中学生の皆さんに、
もう一つ大切なお知らせです。



 ハムスターは牙(きば)や毒針(どくばり)などの戦(たた)う武器(ぶき)を持っていません。
 ハムスターは、小さいので、哺乳類(ほにゅうるい)の中では、食物連鎖(しょくもつれんさ)の一番下にいます。(食物連鎖については保護者に説明してもらってください)

 つまり、敵(てき)に見つかったら、戦うことなく、食べられてしまう動物なのです。
 それなのに、敵だらけの乾燥地帯(かんそうちたい)の中で、食べつくされて絶滅(ぜつめつ)することなく、逞(たくま)しくいきぬいているのは、見つからないように用心して、とてもかしこいからです。
 このようにハムスターは、他の動物よりも何倍も用心深(ようじんぶか)く、すぐれた警戒心(けいかいしん)を持っています。
 たった一回のしっぱいもゆるされないからです。
 スイッチを入れればもう一回やれるというゲームと違(ちが)います。しっぱいすれば食べられてしまうのですから、いっかいしっぱいしたらおしまいなのです。
 そして、ハムスターはとても勇敢(ゆうかん)なのです。
敵だらけの原野(げんや)で食べ物をさがしに何キロメートルも歩き回るのですから、、。

いっぽう、 心がけんこうなハムスターは好奇心(こうきしん)がとても強いので、やさしい飼い主ならすぐに友だちになれます。

このお知らせは、 ハムスターを正しく知ってほしいことです。

●警戒心がとても強い。(けいかいしんがとてもつよい)。
●逞しく活発。(たくましくかっぱつ)。
●賢くて、学習能力が高い。(かしこくて、がくしゅうのうりょくがたかい)。
●好奇心が強い。(こうきしんがつよい)。

ということで、みなさんが、ハムスターとなかよしになるためには、みなさんが危険でないことを、ゆっくりとハムスターに学習させてあげることが、第一です。

これからハムスターをかう、小学生と中学生の皆さんに、
さらにもう一つ大切なお知らせです。



 

 ハムスターの寿命(じゅみょう)はとっても短いけれど、ハムスターにとっての一生は、私たち人間や、大きなゾウと同じです。と、本川(ほんかわ)さんという動物学の博士(どうぶつがくのはかせ)が発表した学説(がくせつ)があります。

 ハムスターの一生は2年ほどで終わります。とっても短いようですが、、、

●産まれてすぐにお母さんにやさしく育ててもらいます。
●お母さんのオッパイを飲んで大きくなります。
●兄弟たちと楽しく過ごします。
●ひとりで世の中に出ます。
●自分の家を作ります。
●野生の場合は、結婚します。
●お父さんやお母さんになります。
●子孫を残します。

 このように私たちが50年かかってやることを、ハムスターは1年でやってしまう超スピードの一生なのです。
 ハムスターの時間は、食べる時間も、呼吸(こきゅう)も、脈拍(みゃくはく)も、私たち人間の何十倍ものスピードです。

 皆さんとお友達になれたハムスターは、楽しく幸せな一生が送れることでしょう。




以下は保護者用です。

ハムスターの迎え方は、
@これから迎えるハムスターなら、入ってきた小箱の入り口を開けて、巣穴のすぐそばに置きます。
巣穴に入ったら、すぐに小箱を撤去します。

A今まで飼育していたハムスターの場合は、
そのまま巣穴に手で誘導します。

Bハムスターに触れることができない状態なら、今まで使用していた家に入ったまま、巣穴の近くに置きます。自分で巣穴に入ったら、すぐに家を撤去します。

この時のハムスターの行動は

@新しい環境を受け入れると同時に、『地下型の巣箱』を自分の家にするための家作りを開始し、、『巣穴の三大習性』の行動に専念します。

 この時
@食べ物と巣材が品切れにならないように、補給してあげましょう。
巣材がなくなるのは、食べ物が無くなるのと同じくらいに大きなストレスになりますので、特に冬季は、巣材の品切れは起こらないようにしてあげてください。ハムスターが必要なだけ持ち帰れるように、【地上の環境】にたっぷりと用意してあげてください。
上の写真の巣材ではすぐに無くなります。
Aハムスターが、家作りの【本能と習性】の力を100パーセント発揮できるように、そして、家作りに100パーセント専念できるように、優しく見守ってあげてください。
【最重要】  この間の手出しは無用というよりも、厳禁です。手出しすればするほど、仲良くなるというゴールが遠くなります。
手出し無用の理由はハムスターに関わらないってどういうことですか?をご覧ください。

迎えるためのおすすめの時間帯は、夜です。
夜中に、静かになって、安心して家作りの活動ができる時間帯が良いです。

●周りが明るい。周りに人がいるなど、迎えたばかりのハムスターが、家作りに専念できない環境の場合は、初日だけ、毛布をかぶせるなど、飼育ケース全体を暗くしてあげてください。

●ここから、ハムスターの飼い方Tのステップ6にお進みください。




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