15℃を目安にしてください
【おことわり】
@ここで言う室温は、ハムスターの飼育ケースが置いてある部屋の温度です。
Aここでご案内する飼い方は『地下型の巣箱』方式の飼い方です。
『地下型の巣箱』の中の寝室に自分で作った暖かい寝床を持っているハムスターは、旧来の飼い方よりも、冬の寒さの影響を受けにくいので、 冬を安全に過ごすことができます。
『地下型の巣箱』の方が冬を安全に過ごせる二つの理由。
@人と同じく、家の中の寝室で寝ることができること。つまり外の寒さの影響を受けにくいこと。
Aハムスター自身で寒さ対策、暖かい寝床作りができること。
(『地下型の巣箱』で生活するハムスターは人と同じように、冬蒲団と夏蒲団の使い分けをします。寒いと思えば、暖かい巣材を多用して暖かい寝床を作ります。)
詳しくは、如何にご案内いたします。
『地下型の巣箱』の中の寝室に暖かい寝床を作っているハム君たちの例です。
@↑拓美さん報告、ウリくんの<冬の寝床作り>
A↑神戸Hさん報告、ムラサキちゃんの<冬の寝床作り>
B↑(高)さん報告、ハク君の<冬の寝床作り>
「こんな寝床を作りました」というご報告をいただいた写真をご覧いただ来ました。 ハムスターは、このように、自分で、寝室に温かい寝床を作って、冬に備えます。
そして自分の体温で温かくなった寝床で安眠・熟睡します。 人と同じです。
寝室の中に温度センサーをセットして、寝室の温度を測定すると、外気温が17℃の時に30℃以上の暖かさを保っていることがわかります。
このように、紅葉の声が聞こえるころになると、ハム君たちが自然に冬支度を始めます。
冬用の寝床作りの行動は、本能と習性による行動ですので、どのハムスターも、例外なく自分で行います。
ハム君の冬支度のために、やってあげることは、
暖かい巣材を巣穴の外に置いてあげるだけで良いです。 そして、
冬に備える本能を発揮させてあげることです。
冬の迎え方その一のまとめ
この方法が有効な飼育環境の温度条件は、
@飼育セットが人が生活する部屋(大体20℃は保たれているはずです)にあること。
そして、
A室温が15℃以下の寒さにならないこと(夜明けに短時間15℃を下回る程度なら問題ありません)。
の二つです。
≪やってあげること≫
【巣材を用意してあげる】
●冬用の巣材
@極細に裂いたティッシュ
A指先大に軽く丸めたコットン
です。
●与え方
両方を飼育ケースの中に入れておいて、減ったら足してあげます。品切れにしないように注意しましょう。 ハムスターにとって、巣材は食べ物の次に重要な必需品です。
●掃除
梅雨明けまで、そのままで良いです。汚れた巣材があれば掃除の時に取り除く程度です。
温度環境について
室温が15℃を長時間下回らなければ、暖房対策は不要です。 その理由はハムスター自身が寒さ対策の優れた【本能と習性】を持っているからです。
自然界のハムスターは、冬は氷点下の原野を駆け回る動物ですから、もともと、寒さには強いです。
しかも、地下の巣穴に温かい寝床を作ります。
『地下型の巣箱』で生活するハムスターも、寝室の中に温かい寝床を作りますので、寒ければ自分で調節できます。
この行動は人の寝室と同じです。
人の寝室も夜中は15℃を下まわる場合もありますが、冬用の温かい寝具で安眠・熟睡することができます。 自分の体温が逃げなければ寒くありません。
●人が普通に生活している温度環境で飼育している場合には、つまり、飼い主が、自分が寒くない様に暖房している部屋に飼育ケージがあるなら、ハムスターの暖房は不要です。
温度環境が 15℃以下の場合。
※飼育ケースが、15℃を下回る寒い場所に有る場合には、以下の、保温・防寒・暖房の例を参考にしてください。
暖房より、保温と防寒が大切です。
≪保温・防寒対策≫
明け方頃の短時間に、室温が15℃を少し下がる程度であれば、暖房器具を用いないで、下記の保温対策をしてください。
毛布やタオルなどで『地下型の巣箱』を包んで、寒い外気を遮断する方法です。
『地下型の巣箱』の下に毛布状の防寒(断熱)材を敷いて、『地下型の巣箱』の底冷えを防ぎます。
さらに、『地下型の巣箱』の周囲を毛布状のもので包んで、『地下型の巣箱』を寒い外気に直接触れないようにします。
飼育セットの、寝室(大部屋)側から見た状態でもう一度ご案内します。
通常=防寒対策『なし』の状態です。
『地下型の巣箱』の床部分に毛布を敷きます。 これによって、寝室の床が冷えるのを防ぐことができます。
『地下型の巣箱』全体を毛布でくるみます。 これによって、『地下型の巣箱』全体を冷気から守ります。
『地下型の巣箱』は、この様に、ハムスターの寝床(寝室)を直接防寒してあげることができる、という特徴があります。
暖房の方法
※飼育環境が常に15℃以下になっている場合には、暖房が必要です。
【おことわり】
『ハムスターの冷房器』は暖房器としても使用できる切り替えスイッチがついております。
しかし、ハムスターの暖房のために『ハムスターの冷暖房器』はお勧めしておりません。
その理由は費用です。
夏に冷房器として購入される方は、
●ハムスターは暑さに弱い。
●エアコン以外に冷房の効果的な手段が今までに無かった。
●エアコンは運転コストが高い。
ということで、高額にも関わらず『ハムスターの冷房器』を夏の暑さ対策の有効なアイテムとしてご利用いただいております。
しかし、
冬の暖房には、
●『ハムスターの冷房器』よりも廉価な暖房器が多種あります。
従いまして、
ここは、『ハムスターの冷房器』をお勧めするのではなく、
既にお持ちの方に、暖房器としてご使用頂く場合のご案内です。
●『ハムスターの冷房器』の暖房切り替え。
●『ハムスターの冷房器』
を暖房器として使用する例。
↑ 『地下型の巣箱』を≪ハムスターの冷暖房器≫で暖房している例
≪ハムスターの冷暖房器≫の暖房時には、プレートの放熱筒側ほど温度が高いので、全面に『地下型の巣箱』を直接載せると、床暖房が強すぎます。
先端部を一部屋の床下に当てて、床暖房の部屋と暖房のない部屋を『地下型の巣箱』の各部屋に作ってあげることができます。
この状態でどの部屋をハムスターが好んで使用するかを観察して、適温を調節してください。
≪適正な温度≫
プレートを当てた床の部屋で寝ていれば、適温ですが、その部屋で寝なければ暑すぎることが分かります。
↑ 『地下型の巣箱』の部屋の床を暖房します。
寒さの条件に合わせて、プレートを当てる位置を調節してください。
暖房時のプレートの温度は室温プラス15℃程度になります。 寒冷地で使用する以外では、プレートの先端部だけ使用するとか、熱緩衝材を間に挟むなどで暖かさの調節をしていただいております。
プレートと『地下型の巣箱』の間に雑誌などを挟むことで、穏やかな暖房にすることが出来ます。
≪4ワット運転のご案内≫
これまでにお求めいただきました『ハムスターの冷房器』はすべての機種が4ワット対応になっております。
コストの面で4ワットのACアダプターを付属させることができませんでした。
暖房の場合は4ワットで十分ですので、4ワット用のACアダプターをご希望の方は、1000円分の郵便切手を送っていただければ、お届けいたします。 ただしこの対応は、『ハムスターの冷房器』をご購入のお客様に限らせていただきます。
なお、現在の機種には4ワット用と8ワット用の二つのACアダプターが付属しております。
市販の暖房器を使用した暖房
『地下型の巣箱』の床を暖めるという考え方で、それに適した暖房器をご使用ください。
温度の目安は、『地下型の巣箱』の中を15℃以上20℃程度にしてください。
巣穴の外の暖房は不要です。
≪ハムスターの温度のポイント≫
ハムスターが生活している大自然は冬は氷点下になる厳しい環境です。この中を駆け回るハムスターが寒さにとても強いということがわかります。
地下の巣穴の中では、外の寒さを防ぐことができますし、暖かい寝床を作って、安眠・熟睡することができます。
『地下型の巣箱』は自然界と似た環境にしてあげることができます。
気温の変化による季節感を体感させてあげることができます。
従いまして、『地下型の巣箱』の床部分を暖めてあげて、【地下の環境】は温める必要はありません。
室温が約15℃を下回らなければ、暖房は必要ありません。 かえって暖め過ぎの弊害があります。
≪暖め過ぎにはご注意ください≫
上限温度は、20℃を目安にしてください。
20℃を大きく越えると、暑くて、『地下型の巣箱』の中で寝なくなってしまう場合があります。
寝床で寝なくなったり、冬用の寝床が崩れてきたら、それは、寝室が暑い兆候です。
冬季に、『地下型の巣箱』で寝なくなった、生活しなくなった、というご相談が多発しますが、暖房の効かせすぎ、暑過ぎが原因です。
暖房時の注意事項【厳禁事項】は暖めすぎないことです。
くれぐれも寝室の床温度が20℃を大きく超えないように注意してください。
不自然な高温にすると
●冬に冬用の寝床を作るという季節に順応する本能と習性が発揮できません。
●冬用の寝床を作らなくなります。
●熱くて、寝室から出てしまいます。さらには『地下型の巣箱』を使用しなくなります。
【ワンポイント】
各部屋の床温度に温度差を付けておくと、ハムスターが好みの温度の部屋を選びます。
例えば寝室の床を20℃中央小部屋の床を18℃入り口小部屋の床を17℃と言うように、、、※2
選んだ部屋の温度を計ることによって、ハムスターの好みの温度を知ることができます。
※2 部屋の温度差は『ハムスターの冷暖房装置』の暖房プレートの差込み位置を調整することで行えます。
≪ハムスターの温度管理のポイント≫
『地下型の巣箱』の寝室に温かい寝床を自分で作って安眠・熟睡出来ているハムスターの場合の、温度管理のポイントは、
本当に寒い部屋(15℃以下を目安にしてください)で飼育しているときだけ、『地下型の巣箱』の寝室の床の暖房をしてあげることです。
自然界の地下の巣穴の温度環境と同じく、寒すぎないようにしてあげれば良いのであって、
不自然な温かさに暖房するのとは違います。
ハムスターは自分で防寒対策をする優れた能力(自分で温かい寝床を作る)を持っていますので、
そのための巣材(細く裂いたティッシュなど)を欲しがるだけあげて、
この能力を充分に発揮できるようにしてあげることが最も重要です。
その上で温度管理するのがポイントです。
暖め過ぎて寝室の中が暑苦しくなるのは、人の寝室と同じでストレスになります。
※冬なのに、繭型の寝床を作らなくなったり、寝室で寝なくなったりしたら、「暖房で暑すぎます」というサインの可能性が高いです。
【地上の生活環境】の暖房は不要です。
ハムスターは、冬、氷点下になるような原野を走り回っています。したがいまして、【地上の生活環境】=飼育ケースの中は、暖房不要です。
温度が低いと活動できなくなる爬虫類の様な変温動物とは違います。
『地下型の巣箱』の床の温度に着目していただくだけで良いです。
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