ハムスターのトイレ室
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ハムスターのトイレの習性と行動を解明しました。
そして、
その行動を引き出すことに成功しました。
=2005年のことです=
未編集部分があります。
自分のハムスターが『地下型の巣箱』を清潔に使ってくれるかどうかは、最も重要な関心事です。
『地下型の巣箱』方式の飼育方法の優れた特長は、実に簡単にトイレ室が決まって、
『地下型の巣箱』全体を清潔に維持することができることです。
このことは二つの条件さえ満たせば、ハムスターを初めて飼育する方にも、
どなたにも、とても簡単にできます。
2005年に発表して以来、多くの皆様に実際に体験していただいている通りです。
従来の飼育方法の常識では、ハムスターのトイレのコントロールは不可能とされていました。
しかし、出来ました。
この仕組みは、実に単純だったのです。
以下に説明いたします。
≪ハムスター自身が持つ行動≫
もともとハムスターには、自分の家を清潔に保つように行動する本能と習性があります。
自然界において、地下の巣穴=自分の家をオシッコだらけにしたら、自分自身が住めなくなってしまうのですから、
自分の家を清潔にしておくことは、ハムスターにとって実に当たり前の行動なのです。
この行動はハムスターの『種』としての行動ですから、ペットのハムスターにも当然あります。
この行動を引き出してあげれば、ハムスターの家が清潔になり、
トイレ室だけにオシッコをして、家全体を清潔にしてくれます。
≪行動を引き出すための条件≫
自然界のハムスターのトイレの行動を、ペットのハムスターにも起こすことができます。
そのための条件は、
条件1
自然界と同じ行動が出来る機能を持った家があること。
条件2
この家を自分の家だと認識すること。
の二つです。
条件1の自然界と同じ行動が出来る機能を持った家があること。
これは、行動する場が与えられなければ、行動できませんから、当たり前のことです。
これを実現させたのが『地下型の巣箱』です。
そして、ハムスターが『種』として行動するための、正しい飼育環境を整えてあげることです。
この飼育環境については、完成しています。
推奨する飼育セットや図で見る飼育セットなどを参考にしてください。
正しい飼育環境とは、【地上の生活環境】と【地下の生活環境】の二つの生活環境を備えた、
ハムスター専用の飼育環境です。
ハムスターの行動を正確に引き出してあげられる飼育環境を整えてあげることは、絶対条件です。
条件2
この家を自分の家だと認識すること。
このこと、すなわちハムスター自身が『地下型の巣箱』を「自分の家だ!!」と認識することが、
最も重要です。
なぜなら、自分の家を清潔に保つように行動する本能と習性は、自分の家だからこそ発揮されるからです。
ちなみに、「自分の家だ!!」と認識しない場合は、家の中をマーキングのオシッコだらけにしてしまう場合があります。
「自分の家だ!!」と認識すること これがキーワードになります。
「自分の家だ!!」と認識させる飼育方法は、成功した飼育方法として確立しています。
詳しくは『地下型の巣箱』方式の新しい飼育方法などを参照してください。
この二つの条件さえ満たしてあげれば、あなたのハムスターは、
『地下型の巣箱』を清潔に使い、活き活きと健康に育ち、すばらしいコミュニケーションをとってくれるようになります。
≪失敗≫
しかし、「どうしても上手くいきません」という相談を頂くことがあります。
●トイレ室が決まらずに『地下型の巣箱』がマーキングだらけ・オシッコだらけになってしまう。
●寝室をトイレ室にしてしまう。
などです。
失敗の原因を調査した結果、共通した項目が解かってきました。
●飼い主を含めた飼育環境及び『地下型の巣箱』の中の安全に確信をもてないために、
【巣穴の三大習性】つまり、寝室を作る・貯蔵室を作るの・トイレ室を作るという
実現行動に専念できないからです。
これは、飼育初期段階に起きている、飼い主の【初対面の可愛がり】【お世話のし過ぎ】【かまい過ぎ】です。
敵の存在や『地下型の巣箱』への侵入形跡などから、前述の条件2の「自分の家だ!!」と認識することができていないのです。
小さなハムスターがついつい心配になって、色々世話をしてしまうことが、
ハムスターが自分の家を認識しようとするペースを乱してしまうのです。
ハムスターが自分の家と認識するためには、そこが聖域であることが絶対条件になります。
誰かが入ってくるとすればそこは聖域でなくなってしまいますから、介入者・侵入者に対して、
マーキングで対応することになります。
こうなると、ハムスターは、自分の家を清潔にする余裕が無くなります。敵を排除して自分の家を100%安全にすることに忙殺されてしまうからです。
この場合の飼育方法のキーワードは【不介入】です。
用意してあげた飼育環境に迎えたハムスターが、自分の生活を作り上げるまでの間は、介入は厳禁です。
「放っておいたら上手くいきました」というお便りを沢山いただきます。
これは、「ほったらかし」とは全然違います。
「飼育環境をしっかり整えてあげた上で、あとはハムスターに任せた、、そうしたら上手くいった」ということです。
飼育環境を整えてあげるということについて、
『地下型の巣箱』を与える前にやっておくトイレ室の準備については、以下に詳しく説明いたします。
これらの準備をする場合は、『地下型の巣箱』方式のハムスターの新しい飼育方法 のステップ5の前に済ませておいてください。
ステップ5以降にやれば介入・侵入行為になってしまい、逆効果です。
簡単な対策1
@トイレ室にすべき小部屋(飼育者が任意に選びます)に『砂っ固』をたっぷり入れる。
Aそこに、ハムスターのオシッコの臭いの付いてモノを入れておく。(仮の家で使用していた『砂っ固』でも良い)
Bこれを2室ほど用意する。
以上でステップ4は終了です。
ステップ8で、指定のトイレ室を使用していればOKです。
簡単な対策2
@『地下型の巣箱』の全室に『砂っ固』を薄く撒いておく。(床が隠れない程度で良いです)
以上でステップ4は終了です。
ステップ8で、トイレ室が確認できたら、そのトイレ室に『砂っ固』を補給します。
ただし初期の補給量は微量にして、侵入と悟られないことが重要です。
対策1と対策2を併用しても良いです。
【1】
『地下型の巣箱』のトイレ室を決める別な方法を紹介いたします。
用意するもの
●材料=1リットル用紙パック=牛乳やジュースのパック
●定規
●筆記用具
●カッター/はさみ
●ホッチキス(のり)
@ 紙パックは良く洗って、切り広げて乾かしておきます。
この時、紙の合わせ目から切り広げておくと、合わせ目の無い大きな紙が取れます。
採寸と作図と切り取り
A トイレ室にしたい部屋を決めて、部屋の床の寸法を測ります。
B A で計った床の寸法より約5mm小さい床の『トイレ室内箱』の展開図を @ に書きます。
図は、トイレ室の床が90o×90oの場合を例にしました。
5o小さい85o×85oの『トイレ室内箱』の展開図を書いたところです。
ふちの高さは50oにしてありますが、20oぐらいから50oまで任意です。
C 展開図の通りに切り取ります。
ふちの四隅はのりしろになります。一方に切り込みを入れます。切り取ってしまわないように注意しましょう。
組み立て
D 折って箱にします。
のりしろは、ホチキスで上と下2ヶ所づつ止めれば良いです、接着すればなお良いです。
E 部屋の出入り口に当たるところを切り抜きます。
使い方
F 中にトイレ砂又は使い慣れたその他のトイレ材(紙の砂など)を入れて部屋にセットします。
使い慣れたトイレ材の方が成功率は高いようです。
この時ハムスターのオシッコのついたトイレ材を一緒に入れて置いてください。
ここがトイレ室になります。
H この『トイレ室内箱』の中にトイレ砂などのトイレ材を入れて使用します。
普通は、これ一セットだけ作れば十分ですが、これでもトイレ室が決まらない場合は、数セット、あるいは全室作れば完璧です。
ただし、複数の部屋に『トイレ室内箱』をセットした場合、トイレ室が決まり次第、他の部屋の『トイレ室内箱』は取り除いて、
ハムスターが木の部屋で過ごせるようにしてあげてください。
【駄目押しコーナー】
確実にトイレ室を決める方法
確実に一回でトイレ室を決めることが出来ます。
ただし、この方法は、『地下型の巣箱』を与える前の準備段階から行います。
・・『地下型の巣箱』を与える前に行うこと・・
@ 『トイレ室内箱』を作って、トイレ砂などのトイレ材を入れて、『トイレ室内箱』製のトイレを作ります。
A @ を、飼育ケースにあるトイレと入れ替えます。
この時『トイレ室内箱』を齧り散らかす場合がありますが、ガマンです。
B 『トイレ室内箱』製のトイレだけを使わせて、このトイレに馴れさせます。
・・『地下型の巣箱』を与える・・
C 『トイレ室内箱』製のトイレに慣れた頃を見計らって、
B の『トイレ室内箱』をセットした『地下型の巣箱』を、この時初めてハムスターに与えます。
これで駄目なら、悩まずに『地下型の巣箱』にご相談ください
ご相談・ご質問
・・・こちらにどうぞ。
ハムスターの本能と習性とトイレ室
【自分の巣穴=自分の家をオシッコで汚さない】
というすばらしい本能と習性をハムスターは持っています。
『地下型の巣箱』はこのハムスターの本能と習性が発揮されるように作ってあります。
ただし、この本能と習性が発揮されるのは、
ハムスターが『地下型の巣箱』を、
自分の家と認識した場合に限ります。
ここでとても重要なことを知っていただきたいのは、
ハムスターにとっての、【自分の家と認識する】というキーワードです。
ハムスターは『地下型の巣箱』をもらっても、自分の家と認識すれば、
寝室を作る ⇒ 貯蔵室を作る ⇒ トイレ室を作る
という、
自分の家と認識した時の明確な行動パターン
を私達に見せてくれます。
これが≪巣穴の三大習性≫の行動です。
しかし、自分の家と認識できなければ、あらゆる部屋にオシッコをかけてまわる場合すらあります。
しかも丹念に。
なぜか?縄張り意識の本能によって、マーキング行動をとってしまうからです。
これはトイレ用のオシッコではなくマーキングなのです。
自分の家と認識していれば絶対にしない行動です。
私は、このマーキングによって、ハムスターが自分の家の認識をしていない指標にしています。
このことは、ハムスターのオシッコに詳しく説明してありますので、是非ご一読をお願いいたします。
『地下型の巣箱』の愛用者の皆様の中には、何の苦労も無くハムスターにトイレ室を決めさせている方も居ます。
しかし、トイレ室がなかなか決まらなくて、せっかくの『地下型の巣箱』が汚れてしまって、
困っている方もいらっしゃることがわかりました。
ハムスターに『地下型の巣箱』を自分の家と認識をさせることが、『地下型の巣箱』を与える時の絶対条件であることを、
もっとしっかりと、皆様にご説明しなければなりませんでした。
まず、困っている方はこのコーナーの方法『トイレ室内箱』で、汚れ問題を解決してください。
それでも解決しなければ、どうぞ遠慮なくご相談ください。ハムスター君も戸惑い・困っているはずですから、、、。
ゴールデン系のオシッコ対策について
トイレ対策に失敗しても、ドワーフ系、つまりジャンガリアンなどの小型種の場合は、『地下型の巣箱』の中で解決できます。
その理由は、一回のオシッコの量が約0.1ミリリットルと少ないことにあります。いずれ『砂っ固』にするようになれば解決します。
しかし、ゴールデン系(大型種)の場合はオシッコの量が多いので、一度失敗すると、待ったなしで、トイレ室がオシッコだらけになってしまい、対応が大変になります。
トイレ室の床を二重底にするなどの特別な対策が必要です。
ゴールデンなどの大型種を『地下型の巣箱』で飼育する場合は、トイレ対策に自信を持ってから、行っていただきたくお願い申しあげます。
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