ハムスターの貯蔵品回収とリサイクル
貯蔵行動は、心身ともに健康なハムスターの正常な行動です。 沢山貯蔵して安心します。 沢山食べるわけではありませんので、食べ過ぎ・肥満の心配はありません。
貯蔵室がいっぱいになったり、貯蔵品が古くなったり、カビが生えるのを防ぐために、ここでは、貯蔵品の回収方法をご案内いたします。
手順@
ハムスターが巣穴から出ている時に行います。
あるいは、呼び出して『地下型の巣箱』の中を留守にしてから行います。
ハムスターにはオヤツを上げて、オヤツに気を取られている間に素早く手順Bまで済ませます。
↑ 貯蔵の状態 大部屋と中央左の部屋が貯蔵室です。
前回の回収から約1週間の状態です。もっといっぱいになるまで、他の部屋に貯蔵するようになるまで、待ってから回収してもよいです。
ただし、夏季には貯蔵した食べ物がカビたり、腐ったりする場合がありますので、観察時に気が付いたらその都度、傷んだ食べ物を回収してください。※管理者は貯蔵用にあげる食べ物は(ヒマワリの種・玄米・乾麺・パスタなど)カビが生えにくいもの・保存性の高いものをあげています。
手順A
貯蔵品を回収します。
↑ 大部屋の貯蔵品のおよそ半分を回収します。
図のように、底の方の貯蔵品を回収してください。
古いものを優先して回収するためです。
ついでに中央左の部屋の貯蔵品も少し回収しました。
回収する量は、侵入拒否行動(マーキング&バリケード作り)が起こらないように、初めての時は少しだけにして様子を見て、徐々に増やしていくようにしてください。
最初は大スプーン1杯くらいで、拒否反応が無ければ、次にスプーン5杯位で様子を見るというように、、、。拒否反応があったら3晩は何もしない方が良いです。 ここでは、信頼関係が出来上がっていますので、およそ半分を回収しています。
拒否反応は起きません。
手順B
元に戻します。
↑ 床が隠れる程度に、貯蔵品を均しておきます。
この状態で速やかにもとに戻しておきます。
これで回収作業は完了です。
≪ワンポイント≫
←貯蔵行動の動画です。
【「ヒマワリの種」などの貯蔵行動】を【過食・肥満】と結び付けて心配される方がいらっしゃいますが、『地下型の巣箱』で心身ともに健康に生活しているハムスターには、【必要なものを必要なだけ食べる】という【本能と習性】が正しく働居ていますので、肥満は起きません。
かえって、貯蔵行動ができないことの方が、ハムスターにとってはとても大きなストレスになります。
≪ご注意≫
貯蔵室に入るのは、明らかな侵入行為です。
不用意に貯蔵室をいじれば、拒否反応を引き起こしてしまいます。
軽度の拒否反応は、マーキングです。
強い拒否反応はバリケードです。
何れの場合も、拒否反応が起きるようなら、3晩はそっとしておいてください。
再開の時には、傷みやすいものに限るなど、極少量つまりハムスターが気付かない量・減っても気にならない程度の量から、再開するように配慮してください。
≪信頼関係を作ることが先決です≫
信頼関係が出来て仲良くなっていれば、バリケードを作ることはまずありません。 『地下型の巣箱』の室内に入ってもあまり気にしなくなります。
バリケードができたということは信頼関係が未完成である可能性があります。
●『地下型の巣箱』方式では、とにかくコミュニケーションを取って、仲良くなることを最優先して頂くのが良いです。
●仲良くなって居れば、掃除も、貯蔵品回収も簡単にできます。
●仲良くなって居れば、ハムスターも飼い主もニコニコハッピーになります。
「ヒマワリの種」をリサイクルしましょう
↑ 回収した貯蔵品
「殻の付いたヒマワリの種」「殻をむいたヒマワリの種」「玄米」「その他の穀物」『砂っ固』の山です。
「殻の付いたヒマワリの種」はそのまま持ち込んで貯蔵した物です。
「殻をむいたヒマワリの種」は持ち帰るときに、殻をむいてから頬袋に入れたもので、一度に沢山の粒を運べることを学んだハムスターの知恵によるものです。頬袋に入れるときの周囲が安全だと感じた時に見られる行動です。
「玄米」はそのままお持ち帰りしたものです。
「その他の穀物」は食べ物入れから持ち帰って貯蔵しました。
『砂っ固』は貯蔵物を隠すために上に被せたものです。
↑ 「ヒマワリの種」をふるい分けます。
↑ 「ヒマワリの種」の中から、殻と殻なしの「ヒマワリの種」と雑穀を取り除きます。
写真は、ふるい分ける方法の例、お皿の中で選り分ける方法です。
↑ 選り分け終わり
↑ リサイクルできた「ヒマワリの種」
↑ ふるい分けた廃棄物を観察すると、ハムスターがどんなものを好んで貯蔵しているか、を知ることができます。
※玄米は細かなふるいを使用すれば『砂っ固』と分けてリサイクルできます。
≪対象のハムスターと回答者≫
● ここは、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターを対象にしております。 ※『地下型の巣箱』に住んでいないハムスターには該当しない場合がありますので、ご注意いただきたくお願い申し上げます。
● このQ&Aは、『地下型の巣箱』入澤二郎が責任を持って回答しております。
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