ハムスターが太ってきました でも【体重だけでは健康を測れません】
結論を先に述べます。体重だけで健康管理(食事制限)するとかえってストレスを与えます。
ハムスターにとって食べ物が不足気味という認識はとても大きいストレスになる場合があります。
『地下型の巣箱』方式の基本は、心と体の両方の健康を維持することにあります。その目安は、≪巣穴の三大習性≫の行動が出来ていることです。
ハムスターが健康であるかどうかを知ることは、飼い主にとってとても大切なことです。 しかし、経験を積んだ方が体重を基準に健康管理をしている場合ならともかく、初心者が体重を目安に健康管理をする場合には、大きな危険が伴うことを知っておかなければなりません。
『地下型の巣箱』方式で飼育している飼い主の皆さんなら、日光浴をするために巣穴からハムスターが出てくるなどと言うことが絶対にないことを、観察して知っていますので、この様な質問は無いのですが、、、
一般の方から、日光浴をさせたら死んでしまったという報告・相談を、受けます。 ひと夏に数件あります。
絶対にやらないでください。
報告いただく事故例は以下の2例が主です。
例1.ハムスターをケースの中に入れて、日向に出して日光を数分浴びさせた。
例2.飼育ケースごと、日向に置いた。
死因は熱中症だと思われます。
何故ハムスターを日光浴させると死んでしまうのでしょうか?
もともと暑さには弱いのですが、短時間の直射日光で死んでしまうのは、身体が小さいからです。
つまりすぐに暖まってしまって、暖まり過ぎた時の放熱が出来ないから、体温が上がったままになってしまうのです。
車の中に赤ちゃんを置き去りにしてしまう事故が夏に置きますが、大人なら10分ぐらい我慢できても赤ちゃんは3分も我慢できません。
それは、体重が小さいことが原因の一つです。
つまり、50sの大人と5sの幼児を比べたら、5sの幼児の方がきわめて短時間に危険な温度に達してしまいます。
ドワーフ系のハムスターなら50グラム程度です。人間の赤ちゃんの1/100しかありません。
人間が日光を浴びて、温かくて気持ちが良い、と思っている数分の間に、ハムスターの体温は危険な温度まで上がってしまいます。
ハムスターに日光浴は必要ありません。 もし、ハムスターが太陽の明るさを求めるなら、自分の意志で巣穴から出てきますし、満足すれば巣穴に戻ります。
≪対象のハムスターと回答者≫
◎ ここは、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターを対象にしております。
◎ 回答責任者は、『地下型の巣箱』入澤二郎です。
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