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『地下型の巣箱』の作り方 

このホームページは手作りを応援しています。

  
   
             

『地下型の巣箱』の作り方その1 木で作る

 ここでは、木の『地下型の巣箱』の作り方を紹介いたします。
乾燥地帯の地下の巣穴を飼育ケースの中に再現してあげるのには、 木はとてもよい素材です。

≪使用する図面≫
板厚13ミリ用ホームセンターで求めやすい板の厚さです。釘打ちなど、工作しやすいです。
板厚10ミリ用工作に自信のある方にお勧めの薄手の板です。
この図面は、ジャンガリアンなどのドワーフ=小型種専用です。


これから作る『地下型の巣箱』をご説明いたします

『地下型の巣箱』完成図

完成図

この『地下型の巣箱』を作ります。腕に自信のある方におすすめします。
ただし、ハムスターは、見た目は全く気にしません。
部屋が沢山ある『地下型の巣箱』をもらっただけで大満足してくれるはずです。




『地下型の巣箱』観察状態

『透明な観察板』で観察する状態


 ハムスターを怖がらせること無く巣の中を観察できる『透明な観察板』が、この上に載ります。
写真は『透明な観察板』が載っています。
さらに、遮光板となる厚紙や布などが載って、巣の中を暗くします。
この『地下型の巣箱』の大きな特長の一つが、『透明な観察板』による観察です。
普段は上に載っている遮光板(新聞紙や板など)を取り除けば、 ハムスターを怖がらせることなく、巣の中を、このように観察することができます。




『地下型の巣箱』間取り

間取りの説明


 通路の両脇に2室ずつ4室作ります。大きさは、それぞれに微妙に変えてみます。
したがって、通路が中心から少し外れます。通路の奥に大きな部屋を作ります。
母ハムスターはこの部屋を育児室にします。普通は、巣の材料を運び込んで自分の好みの広さにした寝室を作ります。
小さな部屋を寝室に選ぶハムスターもいます。
巣の材料が少ないと、 部屋の広さを自分で調節できません。巣材は『地下型の巣箱』の外に沢山置いてあげます。



工具

 使用する主な工具:L型ものさし(L型がなければ三角定規)・のこぎり・かなづち ・キリ・使える方はカンナ・糸鋸(イトノコギリ)、など
【30oの穴開け加工】 穴の大きさは、25mm〜35oまでで、ハムスターがぎりぎり通り抜けられる、小さい方が良いです。
 キリで小孔を開けて糸鋸で切り抜く方法が安上がりです。糸鋸は500円程度で入手できるでしょう。
 ただし慣れない方は刃を折ってしまいますから、予備の刃はお忘れなく。
なお、ホームセンターによっては穴を開けてくれるところも有ります。

ドリルをお持ちの方は、糸鋸よりホールソーが便利です。
ホールソーなら『透明な観察板』と衣装ケースの穴開けの時にも使えます。
刃は、25〜35φの範囲のものを求めてください。




『透明な観察板』
 アクリル板は透明度が高く、傷がつきにくいので、見た目も良いですが、高価であることと硬くて加工しにくいのが欠点です。
 比較的入手しやすい塩化ビニールで厚さ2.0o以上がおすすめです。




専用カッター

【透明版の切断】
必要な寸法が手に入らなければ、カットしなければなりませんが、 プラスチック板は普通のカッターでは切断できません。専用のカッターが必要です。 OLFAのPカッター(写真)がおすすめです。 600円位で売っています。




手作りで困ること

【プラスチック板】

 『透明な観察板』に使用するプラスチック板に関するお問い合わせが多いです。

 ホームセンターなどが無い地域によっては入手しにくいことと、加工に慣れていない方が多いことに寄ります。
 あらかじめ、プラスチック加工の見込みをつけてから、着手する方が良いかもしれません。

【木材の選定】
 木材の材質は、アガチスと桐を推奨しています。しかし、アレルギーの 心配が無ければ、杉材や米松やラワンなどでも良いと思います。ハムスターによって木の好き嫌いがあることは実験で分かっていますが、個性があります。
アガチス・桐を選んでいるのは、ハムスターが嫌がらないという第一の理由と、昔から家具に使われている人に優しい材質なので、ハムスターにも安全であろうということと、いろいろ使ってみた結果から経験的に選んだものです。
桐(きり)は、癖がなく、断熱性に優れ、耐湿性も高いので、高級木材では有りますが『巣穴型の巣箱』に適した木材です。
 アガチスは、家具などに使用されている高級木材で、高価ですが、松やヒノキなどに比べて樹脂の臭いが少ないためか、ハムスターが好む傾向にある木材です。
ラワンや松など釘打ち加工で裂けやすい材料を使用する場合は、厚め の板を使用すると良いでしょう。その場合は、図面の寸法を微調整し てください。


ハムスターの好きな寸法 重要です


 『地下型の巣箱』の自作される方は、まず、図面の通りの寸法で作ることをお勧めいたします。
 理由は、図面の寸法は、長年の飼育実績と実験から導き出された、ハムスターがもっとも好む寸法になっているからです。
 まず図面の通りの寸法で作って、ハムスターが喜ぶ反応を実際に体験して、『地下型の巣箱』の効果を実感していただくことをお勧めいたします。



≪出入り口の穴の大きさ≫

 直径25〜35o ← 小さめが良い。
お奨めは30oです。


出入り口の穴の大きさは、 ハムスターにとって、とても重要です。


 穴が大きすぎる巣は嫌いです。
ぎりぎり通り抜けられる穴が好きです。
これはきっと、自分より大きな敵が入ってこれない安心感=これより中は安心。と本能が働いているのだと思います。



≪通路幅:35〜40o(広すぎないこと)≫

≪部屋数≫

 通路でつながる大小の部屋を、5室以上作ってあげると良いでしょう。 寝室・トイレ・食料貯蔵室の3室を初めに使います。食糧貯蔵庫は複数 作る場合もあり、食料は際限なく溜め込みます。沢山貯めて安心するのは人と同じです。
腐りやすいものはすぐ 取り除いてあげましょう。使用していない部屋に後で引越しをすること があります。小部屋の広さは70×70o〜100×100oで高さは 50〜55o。育児室を作ってあげる場合の広さの目安は、小さい部屋 の約2倍の広さです。8匹の子供の場合、育った8匹と母親と運び込ん だ巣の材料でちょうどいっぱいになる大きさです。最も、狭くても居心 地が良ければ、積み重なって寝ていますが、、、、、、、、、、、、。



『透明な観察板』の上に被せる遮光布

 遮光布は『透明な観察板』の上にかぶせて、巣の中を暗くする役割のもので、 『透明な観察板』と同じところに穴を開けて使用します。
材料は厚手の布がお薦めです。覗く時にめくりやすい者が良いです。
手作り『地下型の巣箱』の魅力は、巣の中をいつでも観察できることです。
この遮光布をめくって、『透明な観察板』越しに中を観察します。

なお、『遮光布』は冬には『地下型の巣箱』の中の防寒の役割も持ちます。
薄いと『透明な観察板』が冷えて、中の部屋がハムスターの体熱で暖かくなっていると 結露します。この現象は、人の家の窓ガラスにも起こる現象と同じです。また、結露は『透明な観察板』が反る原因になります。



≪手作り時のご注意≫
●工具による怪我にはくれぐれもご注意ください。
●接着材はハムスターに害の少ないものをなるべく少量使用するように したいところですが、気になる方は、釘を多用してください。

●このホームページは、ハムスターの飼育環境を良くするための手作りを推奨することを目的にスタートしたものです。
よって、手作り派の皆様を全面的に支援・応援するのが私の役目と思っています。
図面も提供いたします。加工の仕方・道具など、分からないことは遠慮なくお問い合わせください。

また、成功例などもお寄せいただくとうれしいです。
この夏には、冷暖房装置も本格的に作成いたします。腕に覚えのある方には挑戦していただけたらうれしいです。
沢山の手作り派にお礼申し上げます。



【個人使用に限ってご使用ください】
この手作りのご案内は、個人が使用するために自作をおすすめすることを目的にしたものです。 販売を目的に製造したり、あるいは製造されたものを販売することはお控えください。
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