ハムスターが『地下型の巣箱』の中で寝ないで、巣穴の外で寝るときの原因を判断するページです。ハムスターQ&A

ハムスターが『地下型の巣箱』の中で寝ないで、巣穴の外で寝るときの原因を解明して解決するページです。ハムスターQ&A



≪目次≫
  1. 外で寝る≪最も多い原因のご案内≫

  1. §1.外で寝なければならない≪よほどのこと≫が発生しています

  1. §2.『地下型の巣箱』を与えたが入らない

  1. §3.暖房が強すぎて暑くて我慢できない

  1. §4.夏季に暑くて我慢できない

  1. §5.自作の場合の隙間風、寸法が合わないなど

  1. §6.振動や揺れ動くので怖くて居られない

  1. §7.良い例:巣穴の外も自分の家

外で寝る≪最も多い原因のご案内≫

≪治らなければメールください≫

 皆様こんにちは、このページの管理者『地下型の巣箱』入澤二郎です。
ご訪問いただきましてありがとうございます。
このページをご覧になっても、ハムスターが外で寝るのが治らないときは、
どうぞ、こちらからお問い合わせください。
管理者が直接お答えいたします。
お問い合わせは『地下型の巣箱』を使用しているハムスターに限らせていただきます。

『地下型の巣箱』でないお客様へ

  1. 『地下型の巣箱』を使用していないお客様へ
 一般の「ハムスターの家」を使用していて、このページを訪れたお客様は
  1. こちら
も参考にしてください。


●夏の場合

生活は変わりなく、行動は活発だが、
①寝室から通路側に顔を出して寝るようになった。
②通路に寝るようになった。
③『地下型の巣箱』から出て、巣穴の外に寝るようになった。

これらすべてが『暑いヨ!!』と訴えている行動です。

原因は
言うまでもなく夏になったことです。
  1. §4.夏季に暑くて我慢できない
を参考にしてください。


●春の場合

今までは寝室で丸くなって寝ていたのに、
急に、
①寝室から通路側に顔を出して寝るようになった。
②通路に寝るようになった。
③『地下型の巣箱』から出て、巣穴の外に寝るようになった。

春先から梅雨前の期間に『地下型の巣箱』の中はいじっていないのに、急に外で寝るようになった場合は、寝床が暑くて寝苦しくなった場合です。

春に気温が25℃になったころに、暑さに順応しきれなくなったハムスターに見られる行動です。
急に暖かくなったために、調子が狂ってしまった状態です。
人間と同じです。

【対処方法】
 飼育ケースを家の中の涼しい場所に移す(日差しが当たらないことが絶対条件です)。
 涼しい資材(極細に裂いたティッシュ)を与える。
  ハムスターが自分でコットンと入れ替える場合もあります。
  寝室を涼しい部屋に移す場合もあります。
 地下型の巣箱の床を2cm~3cm持ち上げて、底に通気を作る。(四隅にペットボトルのフタで足を付けると床がちょうどよく浮きます)


●冬の場合

『地下型の巣箱』の中で寝なくなった。
この原因の最も多いのが

● 暖房の利きすぎです。

 冬季に、「ハムスターが外で寝ている」というご相談が急増します。
原因の大部分が、中が暑くて我慢できなくて、外に飛び出してしまっている場合です。
 皆さんが生活している部屋で飼っているなら、ハムスターの為の暖房は必要ありません。

● 人と同じです。

 地下型の巣箱式で生活しているハムスターには、人と同じだと考えてください。
 ハムスターは、夏布団と冬布団を上手に使い分けます。冬にはコットンを多用した暖かい冬用の寝床を自分で作ります。
夏にはコットンの量を減らしてティッシュを多用して涼しい夏掛けにする行動が観察できます。 人の寝室の室温は冬の夜明け前には10℃を下回る場合もありますが、暖かい寝床で、安眠・熟睡できます。ハムスターも同じです。

● 対処法法

①暖房を外します。
②冬用の巣材を品切れしないように、欲しがるだけ与えます。
③寝室に繭型の寝床を作ったことを確認します。

●巣材を切らさないで欲しがるだけ与えてください。巣材の品切れは大きなストレスになりますのでご注意ください。

また、『飼育セット』に直射日光が当たっている場合も暖か過ぎになる場合があります。

【おことわり】このページの温度表示は『地下型の巣箱』を家にしているハムスターが対象です。
家の無いハムスターの為の寒さ対策には該当しません。

●外で寝る原因が解らない時には、管理者にお問い合わせください。

【追加の情報です】
『地下型の巣箱』方式では、飼育ケース内の暖房はお勧めしておりません。
お問い合わせが多いので改めてご案内いたします。
ハムスターが棲息する自然環境は氷点下になります。ハムスターはその環境を駆け回ります。
外は寒くても巣穴の中が暖かいのがハムスターの住環境です。したがって、巣穴の外の暖房は不要です。ハムスターの温度管理は寝室だけに着目してあげれば良いです。

●地下型の巣箱式の飼い方は、ハムスターに寝室付きの持ち家で生活させていることになりますから、外は寒空でも、寝室の布団の中は快適で安眠・熟睡できます。
人間の寝室の環境とそっくりです。家の外を温めてあげる必要は全くありません。




§1.外で寝なければならない≪よほどのこと≫が発生しています

§3.から§6.までは、ハムスターが突然巣穴の外で寝るようになった場合の原因が、早急に対処しなければならない場合です。

 部屋に寝ないというのは、ハムスターにとっては≪よほどのこと≫です。
寝ないのではなくて、寝ることができないのです。
しかも特別に警戒心の強いハムスターですから、人に例えれば、女性が、自分の家で寝ることが出来なくて、玄関の前や公園で寝なければならないのと同じというほどに、大変なことが家の中に起きているということを知ってあげてください。
外で寝なければならないハムスターは大きなストレスに晒されていますので、すぐに原因を確認して、適切に対応してあげましょう。

冬季にいただくご相談で最も多い原因が、暖め過ぎです。
『暖房が強すぎる』ために暑くて外に出てしまう例です。
『飼育セット』に直射日光が当たっている場合もあります。

§2.『地下型の巣箱』を与えたが入らない

 初めて『地下型の巣箱』を与えました。
『地下型の巣箱』を与えて数日経ちますが、巣穴に入りません。

 この例は、≪よほどのこと≫には該当しません。
時間が解決します

この例は、ハムスターの飼い方の特別コースの場合に該当します。

 ハムスターは『地下型の巣箱』の中が危険でないことをすぐに学習しますので、巣穴を開放して2~3日程で『仮の家』から『地下型の巣箱』に自然に引っ越すのが普通ですが、
巣穴を開放してすぐに『地下型の巣箱』に入らない場合があります。
 または、入ってもすぐには『巣穴の三大習性』の行動に移らない場合があります。
 これは、中を警戒している行動ですので、巣穴の中が安全だと納得し次第入ります。ということで、時間が解決します。

≪警戒を和らげる方法が効果があります≫
①『仮の家』の中のハムスターの臭いの付いたものを『地下型の巣箱』の中に入れておくと良いです。
②それでも入らないのは、今の『仮の家』が思いのほか居心地が良くて、引っ越しのきっかけがつかめないでいる場合があります。
その時は、≪一週間過ぎたら、『仮の家』から追い出してください≫
追い出し方法は簡単です。
『仮の家』の後ろ壁を切り開いてしまえば、居心地が悪くなるので、引っ越しを促すことができます。

※切り開くときご注意頂くことは、切り開いている犯人を悟られないようにすることです。
 上記のような単純な一過性の場合と、そのほかに重大な原因がある場合とが複合していることもありますので、念のために下記もご確認ください。

≪冬の場合≫

§3.暖房が強すぎて暑くて我慢できない   最も多い原因です

 今まで『地下型の巣箱』で生活していたのに、寝室で寝ないで、通路で寝たり、巣穴の外で寝るようになった。

この原因の最多は暖房温度が高すぎることです。

ハムスターは寒さには強いです


『地下型の巣箱』で生活しているハムスターの場合、
人が普通に生活している部屋に飼育セットがあるなら、特別な暖房は不要です。
寝室が寒ければ巣材を上手に使って、暖かい寝床を作る能力があるからです。

 人で例えれば、冬は、保温性の高い冬布団で寝ます。人の寝室は10℃以下になることがありますが、寝具が暖かいので暖房を使わなくても安眠・熟睡できます。(ただし北海道などは反対に寝室が暖かすぎる傾向があります)
『地下型の巣箱』の寝室を持っているハムスターも人の寝室と同じです。巣材を上手に使って自分で暖かい寝床を作りますので、15℃程度になっても、朝方に一時10℃程度に冷えるくらいなら、人と同じで暖房は要りません。

『地下型の巣箱』
↑このように暖かい寝床を自分で作ります。

市販の暖房器は、『地下型の巣箱』の寝室に自分で暖かい寝床を作るハムスターのことを想定して居ません。
当然強すぎます。

『ハムスター専用のの冷暖房器』の場合も、4ワット運転でも、直接温めれば暑すぎます。

この様に、『地下型の巣箱』に住むハムスターは、冬は暖かい冬蒲団を自分で作って寝ますので、室内が15℃程度までなら、又、明け方に短時間10℃を下回る程度なら暖房なしで良いです。

ハムスターの暖房について 豆知識

 暖房の温度管理は『地下型の巣箱』の寝室だけで良いです。
 飼育ケースの中などを温めてあげる必要は全くありません。
 ハムスターの暖房と爬虫類などの暖房を区別なく考えている方や、区別なく説明している暖房器がありますが、『地下型の巣箱』をハムスターの家にする飼い方の場合は、該当しませんのでそのことについてご案内します。
 自然界のハムスターの冬の環境は、夜、巣穴の外は氷点下になります。ハムスターはそこで活発に動き回ります。
巣穴の中は地熱で暖かいとしても2メートル程度の深さで10℃前後のはずです。
ハムスターはそこに暖かい寝床を作って安眠・熟睡しています。

 『地下型の巣箱』を家にしているハムスターも自然界と同じですから、巣穴の外の暖房は不要です。
温度管理してあげるのは、寝室だけで良いです。
 しかも寝室には暖かい冬布団の寝床をハムスターが自分で作りますから強い暖房は不要です。
人が普通に生活している温度環境であれば暖房は要りません。
朝方に短時間10℃を下回る程度でしたら暖房は要りません。

暖房を掛けるとしたら、『地下型の巣箱』の床を地熱程度に温めてあげるだけで良いです。20℃以上にならないようにしてください。

ハムスターは暑さには弱いです

暖房が強いと苦しくなって『地下型の巣箱』から逃げ出します。

暖房の掛け過ぎにご注意ください。
寒冷地で『地下型の巣箱』を暖房する場合の目安は上限を20度程度にしてください。  暖房で暑くなりすぎて、そのことが恐怖になって、『地下型の巣箱』そのものを放棄してしまった例もあります。
暖房の掛け過ぎにはくれぐれもご注意ください。

 

§4.夏季に暑くて我慢できない

≪夏の場合≫

 暑くて、寝て居られない。
部屋から通路側に顔を出して寝る。
通路で寝る。
外で寝る。
という行動です。
対応は、夏対策でご案内しております。

暑さに弱いハムスターのための『ハムスター専用の冷暖房器』も参考にしていただけます。


暑がっている時の行動の目安

寝室の巣材を夏用に入れ替える行動。コットンを寝室の外に出して、ティッシュの寝床を作る(人が冬布団から夏布団に切り替えるのと同じ行動です)行動などです。  健康なハムスターは30℃を越す気温でも短時間なら耐えられます。しかし、真夏日など高温が長時間続く場合は

§5.隙間風が入る

≪手作りの場合≫
手作りしたら隙間ができてしまったという場合、その隙間から空気が流れ込みます。
 ハムスターが住んでいる巣穴には隙間はありませんので、巣穴以外からの空気の流れを嫌うハムスターが多いです。手作りで隙間がある場合には、隙間をテープなどで塞いでいただけば解決します。

≪『透明な観察板』が中の湿気で反った場合≫
 『透明な観察板』が反って隙間ができる場合があります。
観察している時に、ハムスターが隙間部分に鼻を押し付けてクンクンしている場合です。
 この場合には、『地下型の巣箱』を放棄するほどのことはありませんが、落ち着けないので、対処が必要です。
①反らない対策として、『砂っ固』の量を増やして、湿気対策をする。
②厚手の『遮光布』を被せれば、多少の隙があっても、隙間風は防げます。
③『透明な観察板』が反っている部分をテープで留める。
④『透明な観察板』の予備を用意しておいて、乾燥してそりが治った方に取り換える。
などです。

  【部屋が大きい・巣穴が大きい

 手作りの場合、部屋を大きく作ると、ハムスターは自分の家にしない場合があります。
図面の寸法を守っていただけば、この問題は解決します。


§6.振動や揺れ動くので怖くて居られない

【恐怖を感じた

 『透明な観察板』を開けてしまった。中に居る時に外をたたいた。中にいるときに『地下型の巣箱』をゆすったなど、『地下型の巣箱』の中で強い恐怖を感じた場合には、『地下型の巣箱』を放棄する場合があります。

特に、ハムスターが中に居る時に『透明な観察板』は絶対に開けないでください

この場合の対処方法は、新しい『地下型の巣箱』を与え直して、今度の家は大丈夫と思わせる、いう方法が解決策として有効です。

 怖い家には人間だって住みたくありません。恐怖を与えないことが最も重要なことです。

§7.良い例:巣穴の外も自分の家

ハムスターと仲良くなって、暑すぎることも、隙間風も、怖い思いも、理由が無いのに、時々外で寝ることがある。

飼育環境がよくて、皆さんとの信頼関係ができて来ると、『地下型の巣箱』の巣穴の周りの一部、飼育ケースの中も自分の家の範囲と認識する場合があります。
つまり、巣穴の外の脅威はゼロという認識をしたハムスターが、巣穴の外に寝床を作ってそこで寝るという行動が見られます。
旅行で留守にしていた、帰ってみたら、巣穴の外に寝床を作っていた。といのはこの例です。
家の人が帰ってきて、誰にも邪魔されずに安眠・熟睡したいと感じれば、自然に寝室に戻って寝ます。






家が『地下型の巣箱』でないハムスターのお客様へ

 これまでの章でご案内した内容は、『地下型の巣箱』を家に持っているハムスターが対象のため、お客様の問題解決のお役に立てなかったのではないかと危惧しております。

● 今まで中で寝ていたのに外で寝るようになった!!、、、、、なぜ??

 これはどういうことか?
最も一般的な例として解説いたします。

● 旧来の家

 旧来から「ハムスターの家」として市販されている「ハムスターの家」(以下旧来の家)は、ハムスターが自分の家とは認識していない可能性があります。
ハムスターの家には二つの形がありますの冒頭に例がある通り、旧来の家は部屋が一つで入り口がある構造が特徴です。

● 身を隠す場所と認識している

 旧来の家はハムスターにとって敵(捕食者)に見つからないように身を隠す場所と認識している可能性があります。

● 外で寝ることは皆さんを受け入れた証の行動

 ハムスターはとても警戒心が強く賢いので、慣れないうちは身を隠す場所が必要です。
外で寝るようになったのは、
環境に脅威が無いことを学習して、飼い主も危険でないことを学習した結果の行動である可能性があります。
つまり、皆さんが敵でないことに納得して、隠れている必要がなくなったという心理です。

● 旧来の家を自分の家とは認識していない

ハムスターが自分の家とは認識しないで、単なる「隠れる場所」と認識している可能性があります。
自分の家と認識するためには、
①寝室と
②トイレ室と、
③食べ物の貯蔵室の3室が揃っていることです。
これは、人の『家』に対する感覚ととても似ています。
詳しくは、 ハムスターが自分の家と認識するためには、
をご覧ください。

● なぜ外で寝るか?

 以上を前提にすると、旧来の家は『避難場所』の位置づけになるでしょう。
ハムスターは『避難場所』ではなくて『自分の家』を求めています。
せめて『仮設住宅』でも大喜びです。

● この心理を確かめるのは簡単です

 仮設住宅に相当する仮の家を与えると大喜びして使用するようであれば、本当の家が無くて、ホームレス状態で困っていたことが分かります。
外で寝る状態が続くとストレス症状が出る場合があります。
ぜひ仮の家を試してあげてください。

● 安眠・熟睡が仲良くなれる最大の効果です

 寝室で安眠・熟睡できているハムスターは皆さんを噛むようなこともなくなり、楽しくコミュニケーションをとってなかよくなれるハムスターになります。

ハムスターの三大習性も参考にしてください。







≪対象のハムスターと回答者≫
◎ ここは、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターを対象にしております。
◎ 回答責任者は、『地下型の巣箱』入澤二郎です。