出てこない時の『地下型の巣箱』の掃除 ハムスターQ&A
§1.トラップは簡単です
巣穴の蓋になるような大きさの厚紙の一辺を直線に切って、その直線部分をセロテープで、巣穴の横に止めて巣穴に蓋をします。
下からは簡単に持ち上がりますが、巣穴から出ると、パタンと蓋をしてしまうので、巣穴に戻れなくなります。
これがトラップです。
この間に掃除をします。
ハム君は出てこないようですが、巣穴の外におやつを置いておけば、みなさんの気配が無くなれば必ず出てきていますので、このトラップは有効です。
§2.パニックを抑えてあげるための配慮
巣穴が塞がってしまったことに気づいたハムスターはパニックになりますので、パニックにならないように、またはパニックを和らげる配慮が必要です。
① 短時間に掃除を済ませてあげる。
② オヤツを置いておいてそちらに気持ちを向かわせる。
③ 退避小屋を作って置く。その中に逃げ込めるようにしてあげる。
④ ケージの外に遊ぶスペースを作っておいて、そこに移しておく。
①~④を組み合わせる。
§3.ハムスターの気持ちを知ってあげましょう
【間違いの元】
この方法で掃除をしようとする飼い主さんは、ステップ6(みなさんと共存できることをハムスターが認識したことを確認しましょう)に到達できない何らかの事情二直面していて、
≪呼んでもハムスターが出てきてくれない≫≪バリケードができている≫などで困っているかと思います。
一方、ステップ5(『巣穴の三大習性』の行動が実現できた)を通過したハム君は、
飼い主さんを警戒すべきか仲良くなれるかを考えている真っ最中です。
その間、飼い主さんが入ってこれない安全な『地下型の巣箱』の中で生活できているので、ストレスのない生活ができています。
つまり
飼い主さんはトイレの掃除を最優先で考えてしまいがちですが、
一方のハム君は、安全に、幸せに生活できていることを実感し始めているときです。
上記のように、飼い主さんとのコミュニケーションのきっかけを探し始めているハム君と、トイレ掃除に気を取られている飼い主さんとの信頼関係に溝が生じます。
このような時に、トイレ掃除を強行すれば、ますます信頼関係の溝が深くなってしまいます。特に、警戒心が強くて賢く、学習能力が高いゴールデンハムスターの場合は、「危険だ!!」と学習させてしまうと、信頼回復に長い時間がかかります。
しかし、特にオシッコの量の多いゴールデンハムスターの場合は、夏の季節にトイレ掃除は必須です。
配慮する1つは、
短時間で、ほんの少しだけ掃除するところから始めます。
はじめは、『砂っ固』の投入だけ、慣れてから濡れた『砂っ固』の回収というように、ハム君が(この程度の浸入なら我慢しよう)と感じる範囲で行うことが大切です。
配慮するもう一つは、
トラップは自然現象だと思わせること。
巣穴に戻れなくて困っているところを、飼い主さんに助けてもらった。という筋書きが最も理想です。
したがって、掃除が終わったら、コミュニケーション無しで、巣穴に戻してあげます。
コミュニケーションはステップ8までしまっておきましょう
入れなくて
【お願い】
このページでQ&Aご相談の対象になるハムスターは『地下型の巣箱』で生活しているハムスターです。
旧来の飼い方では参考にならない場合があります。