ハムスターの飼い方 特別コース     
   
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ハムスターの飼い方 特別コース
   

 
 
   

『地下型の巣箱』を
@ハムスター自身に見つけさせて、
Aハムスター自身が巣穴を齧り広げて、
B【自分で見つけた自分の家を持つことが出来た】という、自然界に似た心理を励起させる効果があります。
C運が良ければ、感動シーンを観察・体験できます。

 この【特別コース】は、ハムスターの飼い方のステップ2とステップ3の間に行う、いわば丁寧コースです。

ステップ2 ⇒ この【特別コース】 ⇒ ステップ3 の要領です。

【この飼い方をお勧めしたい飼い主さん】
●『仮の家』を自作出来る方。
そして、
●ハムスターを観察する時間、ハムスターをお世話する時間が十分に取れる方。
にお勧めするコースです。



ストレス診断の後に『地下型の巣箱』を与える場合にもこの方法が有効です。






まず、≪新≫ハムスターの『仮の家』の作り方を参考にして、『仮の家』を作りましょう。

『仮の家』の完成

↑完成した『仮の家』

『仮の家』が完成しました。
チョッと手間がかかりますが、『仮の家』は、迎えたばかりのハムスターのストレスを軽減してあげることができるので、作りがいのある効果を発揮します。

出来栄えについては、ハムスターは気にしません。
グラグラしないように、しっかり固定するのが正しい置き方です。



 それでは、ハムスターを家に迎えたところからご案内をはじめましょう。


↑ 家に到着。小箱の中のハムスター。 

家に到着です。
 準備しておいた飼育セットの飼育ケースに、速やかに入れてあげましょう。




【重要】 このときには、飼育セットの床の新聞紙の巣穴は、開けません。



↑ 飼育ケースの中に入れます。

 小箱から自由に出入りできるように、ふたを開けて上げましょう。

 あらかじめ用意しておいた『仮の家』の入り口を小箱に向けて、すぐに逃げ込めるようにしてあげます。

●『仮の家』の環境は、ハムスターにとって、ショップの『小箱』より『仮の家』の方がずっと良いと言うだけで、『仮の家』は、あくまでも数日間の仮です。
ハムスターが求める本当の家は、≪巣穴の三大習性≫の行動ができる家、『地下型の巣箱』です。

直接『地下型の巣箱』を与えないで、『仮の家』を介する主な理由は、
●『地下型の巣箱』を自分で見つけて、自分の意志で入る。≪自分が見つけた自分の家≫と言う自覚を持つことが大切であること。
●自分で見つけるまでの間、『地下型の巣箱』入るまでの一晩から数日間の間、安心して寝ることができる寝床が必要なため。
●トイレ対策・『砂っ固』に慣れさせる、トイレ室の匂い付けの準備が必要な事。などによるものです。


●なお、ここまでに、ハムスターを可愛がるなど、、ハムスターに触れることは勿論、関わりを持たないようにしましょう。
この理由は、ハムスターの気持ちで詳しくご案内しております。



ここから実際の飼育の始まりです




  ●【地上の生活環境】に慣れさせましょう。


↑ トコは『仮の家』にすぐに逃げ込みました。【正常な行動です】 

小箱を置いて3分ほどで『仮の家』に入りました。

周りに人の気配がしているときには30分ほど行動を起こさない、小箱に隠れたままのハムスターもいます。

●小箱の撤去
『仮の家』に入ったら、ペットショップの小箱を撤去しましょう。

●バリケードを作りました。

 あらかじめ『仮の家』の中に入れておいた、『砂っ固』と巣材(極細に裂いたティッシュ)を使って、『仮の家』の入り口=トイレットペーパーの芯の中に、バリケードを作りました。

 この時にバリケードを作る行動は【正常な行動です】
 今の時点では、自分が連れてこられたところに、どのくらいの危険があるのか?何も分かりません。
 そのために、警戒心の強いハムスターは、『仮の家』に敵が侵入しないように、バリケードを作りました。

 写真では、入り口にバリケードの材料(こぼれた『砂っ固』とティッシュ)が見えています。

●バリケードは、危険な外と安全な中の二つの領域を認識した証です。
 外が危険であっても、『仮の家』に居れば安全だという認識をしました。
 ハムスターにとっては、「今は、外にどのような危険があるか全くわからないけれど、ここにいれば安全で安心できる」という心理状態です。


↑ さらに完璧なバリケードを作りました。【正常な行動です】(10時間後) 

 外に有った巣材(極細に裂いたティッシュ)を大量に持ち込んで、完璧なバリケードを作りました。

 この時期のバリケードは、健康なハムスターの正常な行動です。

名前が『トコ』になりました。

個々の見極め。


↑ バリケードがすっかり無くなりました。(18時間後) 

 バリケードが無くなり、【地上の生活環境】のチェックが始まりました。

 外つまり【地上の生活環境】に大きな脅威が無い、ということを学習すると、バリケードは不要になりますので、作らなくなります。
 この段階になると、人が居ても、テレビの音がなっていても、外に出てくるようになります。


 見極めのために≪行動を観察してください≫


@バリケードが無くなり(初めから作らない場合もあります)、
A『仮の家』を出ての行動が、食べる、飲む、オシッコをする以外の行動、つまり、回し車を回したり、【地上の生活環境】の見廻りの行動をするようになったら、
ステップ3は通過です。

ステップ4に備えて、臭いのついたモノを回収する準備をしましょう。

≪ご注意≫
 今出て来ているのは、飼い主とのコミュニケーションを求めているのではありません。
 ここの環境、食べ物・巣材・水など、生きていくために必要なモノがあるかどうか、ここで生きられるかどうかの確認をしています。
 飼い主の存在は認識していますが、「どうやら自分を食べる敵ではなさそうだ」という程度の学習レベルです。
 ハムスターの気持ちでご案内の通り、 特にこの時期、この時に関わると、「飼い主は自分に関心を持っている!!危険な飼い主だ!!」と誤解される可能性がきわめて高くなります。
 飼い主が環境の一部であること、存在は分からせておいて、関わらない、『君のことなんか気にもしていない』という態度が、今は一番良いです。例えば、近くにいる草だけを食べる羊のような存在であって、オオカミや猛禽類のような敵ではない、ということを学習させてあげることが大切です。




 ●『地下型の巣箱』のトイレ室の準備をします。



↑ 臭いが付いた物を回収します。 

 【地上の生活環境】のトイレの『砂っ固』の固まりを回収します。
無い場合は、ハムスターが出ている間に、『仮の家』から、
@臭いのついたティッシュあるいは
A固まった『砂っ固』を回収します。
B『仮の家』の底に開けた穴から、オシッコが染み出ていたら、染み込んだティッシュ新聞紙を臭い付けに使用します。

臭い付けは、@又はAの何れか、出来れば@Aの両方を用意してください。

今回は、『仮の家』から回収したオシッコのしみたティッシュとトイレの『砂っ固』を臭い付けに使用します。

≪臭いが付いた物の回収方法≫

『仮の家』からの回収は、『仮の家』の後ろ(両面テープで止めてあります)を剥がし開けて、中のモノをそっと、少し回収して、また塞げば良いです。

ハムスターが中に居ても、この作業は可能です

注意する点は、箱を荒らしている犯人が誰かを知らせないことです。
≪この『仮の家』は安全でない!!ちゃんとした家を探さなければならない≫と、思わせれば良いです。

ただし、『仮の家』は、ハムスターがまだ使用しますから、中身をあまり変化させないように配慮してください。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けをします。 

 回収したティッシュを置きます。

今回は、真ん中の二部屋をトイレ候補室にしています。
 なお、この匂いつけはトイレのためだけでなく、ハムスターを安心させてあげる役に立ちます。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けをします。 

 トイレの『砂っ固』を上からかけます。

野外トイレを使用していなかったらこの作業は不要です。

今回は、マーキングと、頻繁な砂浴びが観察されましたので使用しました。




↑ トイレ候補の部屋に臭い付けが完了しました。 

 これで、●『地下型の巣箱』のトイレ室の準備が出来ました。

ここまでの準備はとても重要です

 先を急がないで、ゆっくり進めましょう。
 ハム君はとても用心深く行動している時期ですから、環境の変化は、ゆっくりであればあるほど、上手く進みます。
ハムスターのペースで進めましょう。




『地下型の巣箱』を与えましょう。

(2〜4日目)


ここで感動シーンが見られます


↑ ちすへの入り口に小穴を開けます。

ここで初めて、【地上の生活環境】の床部に塞いでおいた巣穴を開放します。

引き続き、食べ物と巣材は品切れにならないように、注意しましよう。  



●巣穴を開ける

『地下型の巣箱』への小穴


↑ 小さい穴を開けます。穴のふちに水滴をつけておくと、新聞紙が柔らかくなるので、穴掘りがやりやすくなります。

ここからハムスターの飼い方/font>のステップBにお進みください。

 
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