ハムスターの家

ハムスターが喜ぶ、本当のハムスターの家

ハムスターの為の理想の家の研究報告です

  1. §1.ハムスターの理想的な飼育環境
  2. §2.研究のきっかけは従来のハムスターの家に対する疑問から
  3. §3.知ってあげるべき、ハムスターの『趨触性』 (すうしょくせい)
  4. §4.ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】の三つの条件プラス1
  5. §5.ハムスターが本当に喜んでいるのをどうやって確かめるか?
  6. §6.従来の【ハムスターの家】についての問題点の検証

§1.ハムスターの理想の家

下の写真をご覧ください
すっかり安心して安眠・熟睡しています
ハムスターの家
↑ 巣立ったばかりの、独り立ちした、幼いハムスターです。
研究の結果完成した『地下型の巣箱』をもらって、その中の一部屋を寝室に決めて、そこに、巣材を持ち込んで寝床を自分で作りました。

ハムスターの家
↑上の写真の全景です。  幼いのに、誰にも教えてもらわないのに、
一週間で、このように
①貯蔵室と寝室を作って、
②貯蔵室を作ってそこに食べ物を貯蔵して、
③トイレ室を決めて、そこだけにおしっこをして他の部屋の清潔を保つ、
という、行動を見せてくれます。
初めはこの様に5室あるうちの3室を使います。
使う部屋はその時のハムスターの警戒状態によって変化します。
この行動は【本能と習性】による行動ですので、すべてのハムスターに例外なく同じ行動が見られます。
研究の成果として、この行動をハムスターの『巣穴の三大習性』と名付けました。  このように、『巣穴の三大習性』の行動が実現できているハムスターは、とても健康に育つことが分かりました。
それは、
●安全な巣穴の中の寝室で安眠・熟睡することで、ストレスを解消できる効果
●食べ物を貯蔵することによる餓死の心配のストレスから解放される効果。
が主な効果として考えられます。

『地下型の巣箱』で『巣穴の三大習性』の行動が実現したハムスターは、ストレスが発症の原因の一つになっているのではと疑われる、『消化器系の病気』と『皮膚病』に罹りにくくなりました。



§2.研究のきっかけは従来のハムスターの家に対する疑問から


 自然界では、ハムスターは、【寝室】や【貯蔵室】や【トイレ室】や、母ハムスターの場合は【育児室】など複数の部屋のある地下の巣穴で、単独で生活していることは、皆さんが既にご存知の通りです。

ハムスターの巣穴
↑ハムスターが地下に作った巣穴の写真です。細い通路でつながった複数の部屋が確認できます。

自然界のハムスターの家と、旧来のハムスターの家の形が違い過ぎる矛盾


ハムスターは本来、このような形つまり、地上に開いた巣穴と細い通路と通路の先の複数の部屋を持った家で生活していることを誰もが知っているのに、今現在よく知られている旧来からのハムスターの家の形はなんとかけ離れた形をしていることでしょうか。

これはいったい、どういうことなのでしょうか?
いったい誰が、小さな犬小屋のような、あるいは、鳥の巣のような、小部屋に穴を開けただけの構造の家を【ハムスターの家】の形と決めたのでしょうか?
とても大きな疑問でした。
小部屋に穴を開けただけの構造の家を「君の家だヨ!!」ともらっても、ペットのハムスターが納得するはずがありません。
納得どころか、ストレスになって病気になってしまう原因の一つがこの家の形にあるのではないかと思いました。



§3.知ってあげるべき、ハムスターの『趨触性』 (すうしょくせい)

≪モグラがヒント≫


 娘がもらってきたハムスターが死んでしまった時に、幼い頃のモグラの失敗を思い出しました。
モグラはケージに入れていくら大切に飼育しようとしても、すぐに死んでしまいます。
「モグラは太陽の光に当たると死んでしまうものだ」と大人から教えられ、 モグラは飼育できない動物と思っていました。

 しかし、後になって、モグラを元気に飼育している大学の研究室があることを知りました。
モグラには『趨触性』(すうしょくせい)という性質があって、これを満たす飼育環境にしてあげれば良いが、そうでないと、強いストレスに晒されしまうことを知りました。

【趨触性】とは、自分の身体全体が周囲に触れていれば安心するという性質です。

 体全体が周囲に触れている⇒周りから襲われることは無い⇒安全だ!!と認識する⇒安心する。という性質です。
つまり、モグラは身体の全周が何かに触れていると感じていれば、 「ここは安全だ!!」と判断して、安心し、ストレスを感じなくて済むのです。
 モグラの趨触性を証明するために、金網で作った透け透けの細いパイプを空中にくねらせて、 その中で元気に生活しているモグラの研究報告から、このことを知りました。
モグラが死んでしまうのは、光が原因ではなくて、全周囲に身体が触れていなかった、趨触性を満たしてあげない飼い方によるストレスが原因でした。多摩動物園のモグラの映像です。
https://www.youtube.com/watch?v=f3TmTkjx5ZY 
又、このストレスは、死に至るほどに強烈なものであることも併せて知ることになりました。
 もしかすると、ハムスターも地中で生活しているので、趨触性があるのではないかと推測しました。




ハムスターをにも趨触性があった

 ハムスターにもモグラと同じように趨触性という性質があることが実験で分かりました。
トイレットペーパーの芯に好んで潜り込むのは、既に知られていた行動です。
実験は簡単でした。太さの違ったいろいろな筒を与えると、太いパイプは好まないで、身体にぴったりの太さの筒を好むこともわかりました。
ジャンガリアンなどの小型種がトイレットペーパーの芯に潜り込むのは、ハムスターに趨触性があるからです。
お腹も背中も脇腹も身体の周囲全体が、何かに触っていれば安心するのがハムスターです。

実験で、ハムスターは、細い通路の中の部屋であれば安心することも分かりました。
その部屋には通路の太さ以上の敵は入ってこれないことを【本能と習性】で知っているからです。



§4.ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】の三つの条件プラス1

完成したハムスターの家

これが、ハムスターが喜ぶ三つの条件を満たした【ハムスターの家】『地下型の巣箱』です。

実験研究で分かった、ハムスターの家の三つの条件を説明いたします。

条件1 ≪ 入り口は狭いほど喜ぶ ≫

[実験検証]
●入り口の寸法の違った巣箱を幾つも作って、どの巣箱も自由に選べるようにしておくと、 ハムスターは自分の身体の寸法にあった入り口の巣箱を必ず選びます。
●ドワーフ系の場合、ハムスターが選ぶ入り口の径は、約25ミリ以上、約32ミリ以下の範囲です。
●入り口の広い巣箱は全てのハムスターが嫌うことが実験結果で判明しました。

[実験考察]
[その理由]として、以下のように考察します。
●自分の身体に合った狭さの入り口であれば、自分より大きな敵が中に入ってこれないことを本能で知っている。
狭い入り口が、
⇒敵に侵入される心配が無い。
⇒中は安全であることを認識する。

※この様な例は、野鳥用の巣箱では良く知られていることです。
例えばシジュウカラの巣箱の入り口は28ミリφが良いとされています。大きく作ってしまうと、 嫌って、営巣しないそうです。
身体の大きな強い鳥から雛を守れないことを知っているのでしょう。

[結論]
●ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】の入り口の径は、約25ミリ以上、約32ミリ以下の範囲で、 自分が通り抜けられる狭さであること。(ドワーフ系の場合)


条件2 ≪ 入り口と部屋の間に細い通路があると喜ぶ ≫

[実験検証]
●通路のある巣箱と通路の無い巣箱を与えると、通路のある巣箱を必ず選びます。

[実験考察]
●これは、自分を外から安全に隔離する安心感、自然の巣穴の構造に似ているという心理効果があるのだと推測できます。
●この実験結果から、母ハムスターが育児室に選ぶ部屋は、入り口から一番遠い(一番奥)の部屋であることが分りました。
入り口近くは危険の可能性があることを本能が知っているのだと思われます。
●人間も、玄関から遠い部屋を寝室にします。安心できる部屋作りは人もハムスターも同じようです。

[結論]
●ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】は、入り口から部屋までに細い通路があること。
●通路の推奨寸法は、幅35ミリ、高さ55ミリです。
●通路を広くすると、そこを通路で無く部屋と認識してしまう場合があります。


条件3 ≪ 複数の部屋があると、歓喜する ≫

このことは、ハムスターが実際の行動で、とても明瞭に証明してくれます。

[実験検証]
 異なった部屋数の巣箱を自由に選択できるようにした実験では、
●2部屋より3部屋の巣箱、
●3部屋より4部屋の巣箱を選びます。
●3部屋より4部屋の巣箱を選びます。
●4部屋と5部屋の場合は、4部屋の方を選ぶ場合もありますが、5部屋を選ぶ割合が高いです。
●5部屋と6部屋の場合は好みにばらつきが出ます。
●つまり、5部屋ならどのハムスターもほぼ満足します。

[実験考察]
●ハムスターは人間よりよほど贅沢です。5部屋も要求するんですから。

●母ハムスターは育児用に大きな部屋を選びます。

[結論]
●ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】は、複数の部屋、出来れば5部屋を持っていること。


条件プラス1 ≪ 観察と掃除ができること ≫

これはハムスターの為の条件ではなくて、飼い主である皆さんが必要とする条件です。
●地下の家で健康に生活できているかどうかを観察する必要があるし、ハムスターの地下の生活を観察することができる楽しみは魅力的です
●『透明な観察板』はハムスターを怖がらせることなく、『地下型の巣箱』の中で生活するハムスターを観察することができます。
●また、トイレ室は、オシッコを浸み込ませる自然界のような機能がありませんので、ハムスターが留守の時に掃除をしてあげる必要があります。そのために『透明な観察板』は開けることができます。



§5.ハムスターが本当に喜んでいるのをどうやって確かめるか?

 ハムスターの家を人間が作ってあげても、本当に喜んで使っているのかどうか?をどうやって確かめることができるか?

これも実に簡単なことでした。

人間と同じです。自分の家を認識していれば、自分から家に帰ってきます。


『地下型の巣箱』に住むハムスターを、飼育ケースから自由に出入りできるようにしておきます。

帰って来れば、自分の家と認めたことになり、帰ってこなければ認めていないことになります。

 『地下型の巣箱』を自分の家と認識したハムスターの行動パターンは、夜、人が寝静まったころに外出して、部屋中をパトロールし、夜明け前には家に戻ります。
朝、寝室を覗くと、安眠・熟睡してい屡ハムスターの姿が確認できます。
 安眠・熟睡できる安全な寝室のある、食べ物のの貯蔵がたっぷりとあって餓死する心配のない、他の部屋の清潔が保たれているトイレ室もある、自分の家があれば、人もハムスターも帰って来るのは当たり前のことです。

 外出中のハムスターのために食べ物を隠しておくと、それを見つけて頬袋に入れて急いで『地下型の巣箱』に持ち帰る行動が確認できるようになります。
 このように、ハムスターが自らの意志で帰って来るハムスターの家が完成しました。

【ご注意・重要】
 ただし、ハムスターを外出させる場合には、好んで齧る電気コードなどの思わぬ危険がありますので、放し飼い及び外出と脱走の違いを参考にして、ハム君と十分に信頼関係ができてからにしてください。






§6.従来の【ハムスターの家】についての問題点の検証

 以下は、従来の【ハムスターの家】についての問題点の検証です。
現状否定の内容が含まれていますので、
関心をお持ちの方だけお読み頂きたく、お願い申しあげます。

従来の【ハムスターの家】について考える。

●従来から【ハムスターの家】と言われているモノは、
ハムスターにとっては、単なる身を隠す役割しか果たしていない ということが分りました。

●しかも、入り口の寸法が大きく、身を隠すことすら難しいのです。
入口に巣材などを積み上げて体を隠すハムスターも中にはいます。

●さらに、分ったことは、ハムスターはこの中でどうやら安眠・熟睡していないということです。

【ハムスターの家】の中で良く寝ているように見えるのは、警戒しながらも、 ストレス下で疲れ果てて、ウトウトと寝ているのであって、 家の中の寝室の自分の寝床で安眠・熟睡するのとは全く違います。

 人間だって、自分の家の寝室で寝ることができない日が何日も続いたら、体調を壊してしまいます。
 まして、毎日毎日それも一生、警戒しながら、外から見える場所で、敵に見つかることを心配しながら寝なければならないハムスターが、そのストレスで 健康を損なってしまうのは、容易に想像がつきます。

 人間と同じように、いや、人間以上に、健康を保つためには安眠・熟睡が絶対に必要なことはわかっています。


[実験検証]
 ハムスターが安眠・熟睡できる寝床を渇望していることは、従来の【ハムスターの家】と 『ストレス診断用巣箱』の二つを与えると、 実に全てのハムスターが『ストレス診断用巣箱』の方を選ぶ事から証明できます。


ではなぜ≪今まで、30年もの間【間違ったハムスターの家】の改良が行われなかったのでしょうか?≫
 ハムスターが家と思わない形状のモノ、明らかに自然界の家とはかけ離れた形のモノが【ハムスターの家】 になってしまった経緯は何だったのでしょうか?
しかも、使われ始めて30年もの間、なぜ改良されなかったのでしょうか?
 ハムスターに合わない間違った家で飼い続けることで、多くの飼い主達が、「ハムスターは病気になりやすい、か弱い動物だ!!」 と誤解するようになってしまいました。


 従来の【ハムスターの家】を使って飼育するのがハムスターの正しい飼い方となってしまったのには、 必ず何かしらの理由があるはずです。

 いつ?誰が?『【ハムスターの家】はこういう形だ!!』 と 決めてしまったのでしょうか?
いったい、いつどこで間違ってしまったのでしょうか?

 このような、形や、飼育方法が延々と30年以上も伝承されてきたわけですが、 そろそろ、ハムスターたちの 『この家はちがうヨ!!』 という叫びを聞いてあげなければ可愛そうです。 このことを問題提起したところ、

以下のような【実験動物説】情報を頂きました。

お断り:
ここでは実験動物とペットでは飼育の目的と方法が『異なる』 ということに着目しているのであって、実験動物の意義を論じる場ではありません。



【 実験動物説の真相 】



 頂いた【実験動物説】は、『今一般に行われているハムスターの飼い方の原型は、 ハムスターの実験動物時代の飼い方を参考にしたものらしい』というものです。 もしやと思っていた私としては、思い当たる情報でした。 【実験動物説】から得た推論は以下の通りです、

(1)
1960年代の後半になるのでしょうか、ハムスターは、もともと実験動物として輸入された。

(2)
そのかわいらしさから、ペットとして家庭で飼われるようになった。

(3)
そのとき、【ハムスターの家】として唯一参考になったのが、実験動物として使っていたリス・鳥用の巣箱であり、 これが【ハムスターの家】の原型になってしまった。

という推論です。
 1960年代当時、専門家以外には『ねずみの仲間』程度にしか知られていなかった 未知の動物であったハムスターの飼い方が、唯一飼育されていた実験動物の飼い方に習ったことは、 仕方のない成り行きだったことでしょう。

 また、後日、ハムスターの専門医として著名な獣医さんから、
『経緯はわかりませんが、ハムスタ-が飼われ始めたころはハムスタ-用のケ-ジはなく、 リスや鳥のものを代用して飼育していました。』
との情報をお寄せいただきました。

 以上のことから、【リス・鳥用の巣】の形が【ハムスターの家】になってしまった経緯か推測できました。

 しかし、いまでは、ハムスターの生態が明らかになって、 ハムスターがどんな【家=巣】で生活をしている動物かを誰もが よく知っているというのに、

どうして、

ハムスターだけが

 ハムスターの家の形と飼育方法だけが改善されないのでしょうか?大いに疑問です。可愛そうです。

その理由を推測すると、

(1)
 『昔の飼い方』の道具と方法が、間違えたまま『聞き伝え』によって伝わり、それが飼育書やホームページで、 急速に広まり定着してしまった。

(2)
 メーカーの飼育用品もこの『昔の飼い方』に沿って、【ハムスターの家】を開発し販売した。

(3)
 新たにハムスターを飼う人たちも、 これら(1)(2)に倣って、最良の方法と思って飼育している。

(4)
 動物学者・獣医などの専門家による『正しい飼い方』の研究がなかった、

≪そして、もう一つの改善されない大きな理由≫

(5)
 それは、ハムスターにハムスター本来の巣穴型の家を与えてしまうと、 人が起きているときには巣穴に隠れているので、 ペットとして観て楽しむことができない。という人の都合があった可能性も否定できません。

 だから、飼う人にとっては、隠れてしまう巣穴型の家は無いほうが都合が良い。と言う理由です。
こういう理由も、飼い方の改善が疎かになった理由の一つだと推測します。

 確かに、人が寝ているときにしか活動しないペットなんて、楽しくありません。

しかし、だからと言って、人の都合で、まともな生活ができない、命に関わる飼われ方をされるのは、 ハムスターにとって迷惑です。


 という五つの主な理由で、『昔の飼い方』の道具と方法が、今日まで改善の機会を逸したまま 『伝承』されつづけて広まり、定着したのだ、と思われます。

≪様々な改善の試み≫

 しかしこれまで、ハムスターの習性を配慮した改良巣箱を企画したメーカーもあり、販売したメーカーもあります。
ハムスターの習性に合わせた飼育方法を実際に試みた方、 試みている方が沢山いらっしゃるはずですが、 『昔の飼い方』の流れを変えるような結果を出すには至りませんでした。

 以上のことから。 リス・小鳥の巣でも飼えるじゃないか、、が、、【ハムスターの家】になってしまったという、 【ハムスターの家】の形状の疑問が解けます。


間違った家で一生を過ごさなければならないハムスターのストレスはとても大きいハズです。
ストレスで体調を壊すのは人だけではありません。 ストレスは小さなハムスターを病気にし、時には死に至らすこともあります。


 私が『地下型の巣箱』を開発したのは、ペットのハムスターに病気が多いことを知ったのがきっかけでした。
 『地下型の巣箱』で生活する私のハムスター達は活き活きと健康になりました。

そして、思いもかけなかったことが起きました、
それは、 『地下型の巣箱』で生活するハムスターが人にとても良く馴れるようになったことです。

 ストレスが無くなって、心に余裕ができたハムスターは、賢さと本来持っている好奇心から、 飼い主にコミュニケーションを求めることがわかりました。

 そして『地下型の巣箱』をきっかけに、 楽しくコミュニケーションが取れるハムスターとのすばらしい世界が始まりました。