≪目次≫
ハムスターは手軽に飼うことが出来るペットとして人気があります。
犬や猫のように予防接種などの費用も不要ですし、餌代などの維持費もお子さんのお小遣いの範囲です。※1
又、数日間のお留守番も平気なので、多忙な方にもハムスターに負担をかけることなく安全に飼うことが出来ます。
小さな小さなハムスターですが、癒しの力は大きいです。
学習能力の高さと賢さに驚かされ、一つ一つの可愛い仕草に癒され、コミュニケーション能力の高さに感激するなどなど、ハムスターの世界の奥の深さを味わい堪能していただくことが出来ます。
※1 ただし、ハムスターを迎えるハードの環境(飼育セット)は、しっかりと整えてあげる必要があります。このことは§4で説明しています。
呼べば出て来て楽しくコミュニケーションをとるようになります。※2
ハムスターはとても強い好奇心を元々持っています。ストレスなく健康に飼われている心身ともに健康なハムスターにはこの好奇心が顕在化して、自然に湧き出て来ます。
この好奇心が飼い主とのコミュニケーションの原動力になります。
※2 呼べば出て来るようになるには、ハムスターと仲良くなる・呼べば出てきますを参考にしてください
冬は食べ物が無くなりしかも敵だらけの過酷な自然界で、子孫を残して生き抜いている逞しい姿が本来のハムスターです。
「病気になりやすい」とか、「臆病」と表現されることがありますが、これらの表現は本当のハムスターの姿ではありません。
病気になりやすいなら飼い方が間違っています。
とても簡単 ≪ハムスターを上手に飼う二つのポイント≫
ポイント① ハムスターがストレスを感じない飼育環境を整えてあげましょう。
ポイント② ハムスターの【本能と習性】を知って飼ってあげましょう。
とても簡単な、この二つのことさえ守ってあげれば、ハムスターを心身ともに健康に飼うことができて、しかも、楽しくコミュニケーションをとることができるようになります。
この新しい飼い方の考え方を次にご案内します。
ひと昔の動物園では、ライオンなどの動物を檻に入れて飼っていました。
今では、その動物が棲んでいる自然界の環境を研究して、動物たちが自然の生活に似た生活ができる環境を作ってあげる飼い方に変わってきています。
この飼い方は、北海道の旭山動物園の小菅元園長がシロクマやペンギンなどで実践し広く提唱したことで良く知られています。
今では、多くの動物園がこの考え方を取り入れて目覚ましい効果を上げています。
環境エンリッチメントという学問です。
小さい小さいハムスターにもこの環境エンリッチメントの考え方が、当てはまります。
そしてとても大きな効果を発揮します。
詳しくはハムスターの環境エンリッチメントをご覧ください。
ペットには癒しの効果がありますが、大人に限らず、子供の情操教育にも高い効果があるといわれています。
さらに高齢者のボケ防止にも大きな効果があることが分かってきました。
特に近年は、ペットを飼うことによるさまざまな効果を科学的に解明した論文が沢山出ていますので、興味のある方は、「ペットの効果」などで検索してみてください。
ジャンガリアンなどの小型のハムスターの寿命は2年程です。
生物学の本川達雄博士はゾウもネズミも心拍は15億回打って止まること、ゾウの心拍は20回/分、ハツカネズミは600回/分、しかも、食べる速さ、消化の時間、妊娠期間なども心拍数に関連があること、一生で行うことはゾウもネズミも同じだという学説を発表しています。
ハムスターの寿命について
この様に、ハムスターは産まれて1ヶ月ほどで巣離れをして、すぐに大人になります。
そしておよそ2年間、飼い主の元で健康に楽しい一生を送ります。
およそ2年間の中に、人間と同じ一生が凝縮されています。
人の時間を基準にしたら、とても短いように感じますが、ハムスターにとっては人と同じように充実した一生です。