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『地下型の巣箱』の中のハムスターの行動と効果

≪研究報告≫   
  
  
   
             
ここは、『地下型の巣箱』のつづきの項のページになります。

※この三枚の写真は、同じハムスターの同じ『地下型の巣箱』です。


↑ 9月7日 『地下型の巣箱』をもらって一週間の行動です。

 中央上の部屋を寝室にして、熟睡しているあどけない姿をご覧いただけます。『地下型の巣箱』の中ですっかり安心しています。

 親離れをしたばかりの幼いハム君でも、誰にも教えてもらわないのに、寝床を作って、貯蔵を初めて、オシッコをする場所を決めるという行動を私たちに見せてくれます。右の大部屋の下がトイレ室です。巣材で隠れています。
『地下型の巣箱』をもらったハムスターは、このようにしてまず安眠・熟睡できる寝室を真っ先に作ります。

 


↑ 10月25日 『地下型の巣箱』をもらって25日目の行動です。

 寝室と貯蔵室とトイレ室が明確になってきました。
寝室は二つになりました。貯蔵とトイレは9月7日から変更なしです。


↑ 11月4日  『地下型の巣箱』をもらって約2ヶ月目の行動です。

 冬が近づいて、貯蔵行動が活発になり、2部屋に沢山貯蔵しました。
寝室が2部屋で最初の寝室が貯蔵室になりました。
トイレ室も左下の部屋に変わりました。
 このようにハムスターは常に家の中の模様替えをします。
常に自分の家の快適さを求めている自然な行動です。


↑ 上の『地下型の巣箱』の住人です。

『地下型の巣箱』の効果

 『地下型の巣箱』は、ハムスターの家作りの本能を引き出すように設計してあります。
 全てのハムスターに家作りの本能が備わっていますので、『地下型の巣箱』をもらったハムスターは、例外なくこの様な家作り行動を見せてくれます。


@ハムスターにとって【地上の環境】は、敵に襲われ、食べられてしまうかもしれない命がけの危険な場所です、それでも、生きるために、採餌活動をしなければならない場所です。
【地上の環境】にいるハムスターは常に緊張にさらされ、強いストレスにさらされ続けます。  このことは、ハムスターのストレスで詳しくご案内しております。

A一方【地下の環境】の中では、リラックスできて、安眠・熟睡することで、ストレスを消化して、心身の健康を保つことができます。
※外で一生懸命仕事をして、家に帰ってリラックスできる、人の生活にとてもよく似ているように感じます。

Bそして何よりも、【地下の環境】で生活している時間の方が、圧倒的に長いことです。

 つまり、【地下の環境】を良くしてあげれば、ハムスターが健康に育つことがわかりました。

 もともと地下の巣穴にすんでいるハムスターですから、これは当たり前のことです。
 しかし、ハムスターが生き生きと安心して生活できる【地下の環境】つまり、ハムスターの家が、今まではありませんでした。




 ハムスターが喜ぶ【ハムスターの家】=【地下の環境】の研究

 地下の巣穴を見つけたハムスターは、このように喜びます。 ハムスターの歓喜の行動です

 自然界では、ハムスターは地下の巣穴に棲んでいることは誰もが知っていることです。
 また、巣穴の中に寝室・貯蔵室・トイレ室を持っていることも、よく知られていることです。

 このことを基本にして、さまざまな巣箱で実験をし、ハムスターの行動を観察した結果、とても大切なことがわかってきました。
それは、

@自分の家を作る【本能と習性】を、ペットのハムスターも持っているということ。

Aハムスターの家には、『寝室』と、『貯蔵室』と、『トイレ室』の少なくとも3室が必要であること(実験の結果それぞれ大きさの異なった5室あることが理想であることがわかりました)。

B自分の寸法にあった小さな巣穴から入った中が、安全であること、つまり敵が入ってこない場所であること。

 この条件を満たしてあげれば、ハムスターは嬉々として自分の家作りの行動を開始します。
それは、
@寝室を決めてそこに、寝床を作って安眠・熟睡する。

A貯蔵室を決めて、食べ物を貯蔵する。

Bトイレ室を決めてそこだけにオシッコをして、他の部屋・家全体の清潔を保つ。
という三つの行動です。この行動は【本能と習性】によるものですから、どのハムスターにも必ず見られる行動です。

 この時のハムスターの行動を、ハムスターの『巣穴の三大習性』と呼ぶことにいたしました。

『透明な観察板』の効果

 『地下型の巣箱』の飼育方法では、ハムスターを呼べば、巣穴から出てきてくれるようになりますから、楽しくコミュニケーションをとることができます。

 しかし、巣穴の中を見ることができれば、健康管理に役立ちますし、巣穴の生活を楽しく観察することができます。
 そこで、ハムスターを警戒させることなく巣穴の生活を観察することができる、『透明な観察板』を設けました。

 ※末尾の写真が『透明な観察板』超しにハムスターの巣穴の中の行動を、いつでも自由に観察できる実例です。


 このよう、ハムスターの行動を観察して、ハムスターが求める巣穴の環境を徹底的に研究して、ハムスターが喜んで自分の家作り行動をする巣箱が完成しました。
   


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