解説は末尾にあります。
呼べば出てくるようになります。
さあ、いよいよステップ11です。実際に呼んでみましょう。
と言いながら、
呼んでもすぐには出てきませんので、がっかりしないでください。
『地下型の巣箱』の中で、呼ばれていることに気が付いていますが、行動を起こさないだけです。
≪ここでやること≫
@優しい声でしばらく呼んだら、オヤツ「ヒマワリの種など」を巣穴の縁に数個置いておきます。
↓
Aいつの間にか「ヒマワリの種」が無くなっています。
↓
@を繰り返します。
これによって、呼ばれる声とオヤツの関係を学習します。
そして、いつか、必ず下の写真の様な反応があります。

↑ 巣穴の下まで来ました。
呼んで出てくるまでに数分かかる場合があります。
寝ていた場合には眠そうな顔で出てくる場合もあります。
しばらく出てこないで、静かになってから出てくる場合もあります。 ハム君のペースが大切です。焦らないようにしましょう。

↑ 周りの安全を確認しています。
初めは用心していますが、慣れてくるとこの確認は短時間になります。

↑ 出てきました。

↑ 出てきた最初の行動、巣穴の側で安全確認をします。
危険を感じたらすぐに巣穴に飛び込むためです。
ハムスターにとって巣穴がすぐ近くにあるということは、精神的にとても大きな役割を果たしています。
飼い主の行動で脅威を感じたら、すぐに逃げ込めるから、近くに巣穴があることで安心します。
不安が残る初期段階でも、皆さんとコミュニケーションが取れるのは、「巣穴がすぐ側にある」という安心感があるからです。

↑ 巣穴から離れました。
脅威に感じていません。信用しています。という信号です。

↑ オヤツのチーズです。
オヤツをゆっくりと近くに持って行ってあげます。 ハムスターは素早い手の動きを警戒しますので、ゆっくりがコツです。

↑ 回を重ねるごとに、指・手を信頼するようになります。
初めは手を載せて、体重を任せてきます。 信頼してますという信号です。

↑ 手を信頼している行動です。
手のひらを平らにしてあげると、手を載せて、次に足を載せて手のひらに載るようになります。

↑ 手の上で、オヤツをほっぺたいっぱいにもらっています。
すっかり仲良くなりました。
以下は、
上記の実践編の解説になります。
参考にしてください。
ハムスターを迎えたら、巣穴に入れます。
≪この時のご注意≫
この時に、ハムスターに触らない、一切関わらないことが大切です。
詳しくはハムスターの気持ちとハムスターに関わらないってどういうことですか?でご案内しております。
ここで関わってしまうと、飼い主のことを【悪い印象】で学習してしまう可能性がとても高いからです。
関わると、仲良くなるまでの日数が伸びてしまいます。
入れ方は、ハムスターが入ってきたペットショップの箱から、直接巣穴に入れます。
箱の口を開けて、巣穴の側に置いて静かにしていれば、いつの間にか巣穴に逃げ込みますから、その後ペットショップの箱を撤去してください。
(ステップ10までのおよそ一週間、観察時間に余裕のある方には、一旦『仮の家』に住まわせてから、ハムスターに巣穴を掘らせるという方法もあります)

↑ 【地上の環境】です。ハムスターはすでに巣穴に入っています。巣材のコットンは持ち込んでしまいました。急いで追加します。
ステップ3⇒【地上の生活環境に慣れさせます】の状態です。

↑ 『地下型の巣箱』をもらって3晩目
人の気配を感じると、用心してなかなか出て来ません。
出てこないのが正常です。
警戒心が正しく働いている、正常なハムスターの正常な行動です。
写真撮影のためにハムスターに近づいていますが、ハムスターの扱いに慣れていない皆さんは、この時点では一切関わらないようにしてください。

↑ 『地下型の巣箱』をもらって3晩目、食べ物を集めるために、人が居ても、出て来るようになります。
表情から、強く警戒しながらの行動であるのがわかります。
この時点で、人が居ても巣穴から出てくるのは、この数日間で、飼い主の生活音、声、足音、臭いなどを、巣穴の中から窺って、【飼い主が自分を食べるようなことは無い】と学習した結果です。
順調にステップが進んでいる証です。
危険を感じたらすぐに巣穴に飛び込みますが、この時点では、危険を感じさせないように、関わらないことが、ハムスターを安心させる最善の策です。

↑ ≪参考写真≫この時の『地下型の巣箱』の中の様子。
ステップ8の手前の段階という状態です。
寝床ができて、貯蔵が始まって、トイレ室がそろそろ大部屋下に固定されそうです。
この時、ハムスターの心理は、外の安全を窺うことと、家作りの両方でいっぱいいっぱいで全く余裕がありません。
そっとしてあげること、ハムスターに関わらないことが大切です。

↑ 8日目 飼い主は危険ではないということを次第に、学習します。
飼い主から、オヤツがもらえることを学習しました。
この時に、多くの皆さんが勘違いをしてしまいます。
≪手からもらってくれたから、馴れた、≫という勘違いです。
例えれば、よその家の犬が皆さんから食べ物をもらうシーンと同じです。
つまり、食べ物が目的であって、飼い主とのコミュニケーションを求めているのではないということです。
したがいまして、ハムスターが欲しがって手に寄ってきた場合には、手を動かさずに、ハムスターの行動に任せてください。
自信の無い方は、関わらないで、オヤツを巣穴の近くに置いてあげるなど、オヤツと皆さんとの関係を学習させてあげるだけで、この段階は十分です。
下手に関わって、怖がらせたりすると、ゴールが数日遠のきます。
関わってしまうと、最悪の場合、バリケードができます。ゴールがさらに遠のいてしまいます。
写真のシーンは、警戒心がどの程度和らいでいるかをチェックするために、ハムスターの表情を読みながらの関わりです。関わりに慣れていない皆様にはお勧めいたしません。

↑ ≪参考写真≫10日目の『地下型の巣箱』です。
@寝室の寝床ができて安眠・熟睡しています。
A貯蔵室に食べ物を貯え始めました。
Bトイレ室が決まりました(大部屋の↓側です)
『巣穴の三大習性』の行動ができたことを確認します。

↑ 10日間で、自分の周りが安全であることを学習しました。すっかり安心して安眠・熟睡している姿です。
生後一か月、まだ幼さが残りますが、誰にも教えてもらわないのに、『巣穴の三大習性』の行動が出来ています。【本能と習性】が正しく発揮されて、しっかりと働いていることがわかります。
すっかり安心して、リラックスしている表情がうかがえます。
皆さんのハムスターもこのような表情を見せてくれるようになります。
このように、
心身ともに健康にしてあげることがここまでの目的です。
心身ともに健康なハムスターの心には余裕ができてきます。
すると、ハムスターが持っているとても強い好奇心が湧き出てきます。
この好奇心を自然に皆さんに向けるようになります。
仲良くなるための、楽しいコミュニケーションの心の準備が整いました。
●重要 ちょっと、ここで、ステップ10までを振り返ってみましょう。
ここまで、ステップ10までですが、
ハムスターに全く関わらないでここまでこれたことをご理解ください。
(一部、パスタの手渡しシーンがありましたが、皆様にお勧めすることではありません。)
正しい飼育環境を整えてあげさえすれば、※
そうすればハムスターには、自然と、皆さんとコミュニケーションを取る準備ができます。
これが『地下型の巣箱』方式のステップ10までの目的です。
※トイレの『砂っ固』交換、食べ物補給・巣材補給などは行ってください。
楽しいコミュニケーションを始めましょう
≪呼べば出てくるようになります≫

↑ 巣穴の奥から様子を窺っています。
巣穴は、皆さんとハムスターのコミュニケーションのための重要な役割を果たします。
ハムスターは言葉でなくその行動で、皆さんに信号を発しています。 その信号の例は以下のようなものです。
『地下型の巣箱』の中は安全だということを学習したハムスターは、皆さんの呼びかけに答えたくなかったら、もし皆さんのことが嫌いだったら、部屋の中でじっとしていれば良いのです。 『地下型の巣箱』に住むハムスターには自由に選べる選択肢があります。
それなのに、写真のように、巣穴の下まで様子を見に来ているということは、ハムスターが「なぁに?」と言っているからです。
そして、巣穴から出てきたら、それは、「敵だとは思っていません」という何よりの信号です。
このように、巣穴の近くのハムスターの行動を観察すると、ハムスターの気持ちを知ることができます。
気持ちを知れば、皆さんも正しい方法でコミュニケーションが取れます。

↑ 出てきます。
呼んでこのように顔を出したら、ハムスターの方からも、皆さんとのコミュニケーションを望んでいるのだということがわかります。
いくら呼んでも、このような反応が無い場合の対応
@何度か優しく呼びかけた後に、オヤツ・好物を少しだけ、巣穴の近くに置いておきます。
Aいつの間にか、置いたオヤツガ無くなっていますから、@を何度も繰り返してください。
Bハムスターが、オヤツと飼い主を結び付けて学習しますから、次第に上の写真の様なシーンが実現します。 オヤツ作戦です。
※出てこないのは、オヤツに関心が無いか、飼い主あるいは巣穴の外の環境を警戒している場合です。 警戒させてしまう行為が、ハムスターがそのように感じる行為が、どこかの関わりであった場合が考えられます。
とにかく、ステップ10までは極力関わらないことが、仲良くなれる近道です。
【バリケード】もし、この時点でバリケードができていたとすると、それは関わりの中で、強く脅威を感じさせてしまっていたことが原因にある可能性があります。 この場合は、何よりもまず、ハムスターがバリケードを作らなければならない原因を突き止めて、バリケードを作らなくても済むようにしてあげてください。
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