ホーム全ての目次

例1
『砂っ固』の無い部屋をトイレ室にした場合

  
  
  
   
         
『砂っ固』を入れていなかった部屋をトイレ室にした場合のトイレ対策をご案内いたします。


↑ 初日、真ん中の二部屋だけをトイレ候補室にして与えました。奥の大部屋には『砂っ固』を入れてありません。(ステップ5) 

寝室が決まって、大部屋左奥に貯蔵を初めて、トイレ候補室にオシッコがありません。


↑ 4日後の『地下型の巣箱』の中。トイレ室を大部屋右奥の『砂っ固』の無いところに決めたようです。(ステップ8)
 ハムスターが『砂っ固』になじんでいない場合には、このように、『砂っ固』を入れていなかったところをトイレ室にする例はよくあります。
あるいは、巣穴の外の安全をまだ学習していない場合にも、このように巣穴から遠いところをトイレ室にする例が多いです。

これは失敗ではありません。

ここでは、このような時の対策をご案内いたします。

 


 ここから、トイレ対策を始めましょう。

【対策@】
 ハムスターが巣穴から出てきて【地上の環境】にいる間に、10グラム程度の『砂っ固』をオシッコの上に撒きます。これを数回に分けて合計50グラム程度の『砂っ固』を投入してください。


↑ 5日後、『砂っ固』投入後の反応。 

 @ハムスターが決めたトイレの場所に『砂っ固』を投入しました。
 Aマーキングやバリケードのハムスターの拒否反応はありません。。
 B投入した『砂っ固』の上にオシッコをしています。

 これにより、トイレの『砂っ固』をハムスターが受け入れたことが分かります。

  今は、ステップ8の段階ですから、『地下型の巣箱』の中への介入は必要最小限にしましょう。

 この様に、ハムスターが飼い主の存在を過剰に警戒していなければ、『砂っ固』の量が多くても大丈夫です。



↑ 8日後、の『地下型の巣箱』です。 

 貯蔵が増えてトイレ室(大部屋右側)にまであふれてきました。
中央下の部屋にオシッコの跡が見られましたので『砂っ固』を投入しました。
ここ

その後


↑ 8日夜の『地下型の巣箱』です。 

 『砂っ固』を中央下の部屋に投入した半日後、中央の部屋にオシッコをしている痕がありました。
 このような現象が見られる場合には、トイレ室の移転の可能性があります。

【対策A】
ここで、


   1回目のトイレ掃除をします。『砂っ固』の回収です。

 『地下型の巣箱』を与えてから、10日目になりました。
『砂っ固』を投入する以外は、『地下型の巣箱』の中には全く介入しませんでしたので、いよいよ、トイレ掃除を始めます。


↑ ≪巣穴の三大習性≫の行動が完璧にできています。 9月9日 16時 

写真では確認しずらいですが、大部屋右隅がトイレ室です。


↑ 貯蔵の状態  9月9日 16時 

 ヒマワリの種を中心に、大量に貯蔵しています。
一部がトイレの方に崩れはじめています。



↑  回収した『砂っ固』です。 9月9日 

オシッコで濡れた『砂っ固』を全て回収して、新しい『砂っ固』を投入しました。

【対策B】


   2回目の掃除です、トイレの『砂っ固』を回収します。


↑ 一回目の掃除の2日後の『地下型の巣箱』です。 

 快適な『地下型の巣箱』の環境です。
 『砂っ固』投入の拒否反応もなく、『砂っ固』の上にオシッコをして、他の部屋が清潔に保たれていることがわかります。
 ストレスのないハムスターはこのように、『巣穴の三大習性』の明確な行動を見せてくれます。
 飼い主とハムスターとはとても良いコミュニケーションが取れています。


↑ 2回目の掃除です。  9月11日 17時 

 オシッコで固まった『砂っ固』をすべて取り除きました。『地下型の巣箱』の床がオシッコで変色していますが、新しい『砂っ固』投入で、綺麗になります。

汚れた巣材、ヒマワリの種のからも一緒に取り除きました。



↑ 貯蔵状態  

 大部屋のトイレ室の反対側を貯蔵室にしています。正常な貯蔵行動です。


↑ 『砂っ固』を入れます。 

新しい『砂っ固』を、この様に入れました。中央下の部屋にも少し『砂っ固』を足しました。

【対策C】


   3回目の掃除です、トイレの『砂っ固』を回収します。


↑ とても良い状態の『地下型の巣箱』です。 9月17日 11時 

中にハムスターが居るので、巣穴から出たら、掃除をします。


↑ 9月11日の掃除から6日が過ぎたトイレ室の状態です。 9月17日 11時

前に投入した『砂っ固』の能力が限界になり、交換時期です。


↑ 回収した『砂っ固』の固まりです。 9月17日 11時 

6日分のオシッコを吸収した『砂っ固』です。ヒマワリの種の殻なども一緒に回収します。


↑ 固まった『砂っ固』を回収しました。 9月17日 11時 

 『砂っ固』が処理しきれなかったオシッコが床にシミを作っています。
この程度であれば、新しい『砂っ固』の投入で吸湿し回復しますので問題ありません。


↑ 固まった『砂っ固』を取り除いた、トイレ部分のアップです。 9月17日 11時 

 『地下型の巣箱』の木部は、オシッコをこの様にしみこませる能力を少し発揮することができます。
新しい『砂っ固』を入れることで、乾燥・回復が早くなります。


↑ 新しい『砂っ固』投入のアップ  9月17日 11時 

『砂っ固』約50グラムを入れました。


↑ 3回目の掃除終了です。  9月17日 11時   以上が『地下型の巣箱』のトイレ対策の要領です。 以下にその後の様子を報告しておきますので参考にしていただければ幸いです。


 『地下型の巣箱』の中が清潔に維持されています。

 以上のように、『地下型の巣箱』を自分の家にしたハムスターは、ハムスターの≪巣穴の三大習性≫の行動を実現することができます。

 ペットのハムスターとして、狭い環境で生活しているハムスターですが、『地下型の巣箱』の中では自然界の巣穴に似た、のびのびと生活することができます。


↑ 順調です。 9月25日 22時 

オシッコをトイレ室の『砂っ固』の上にだけしています。
※寝床が複数になっています。これは、これまで使用していた冷房を切ったこと、気温が下がってきたことなど、温度環境の変化によるものです。
全室に寝床を作る場合もあります。


↑ 『砂っ固』にオシッコ  9月25日 22時 

 ハムスターはこのような本能と習性によって、自分の家の清潔を守ります。


↑ トイレ、順調です。 10月1日 13時

ハムスターも健康で、飼い主と楽しくコミュニケーションを取っています。


↑ 上の写真のアップです。10月1日 13時 

ハムスターの本能と習性がよく解ります。



『地下型の巣箱』のトイレ対策は、


 ハムスター自身にもともと備わっているオシッコの本能と習性を発揮できるように、
 環境を整えてあげるだけで良いのだということを、ご理解いただければ、
 この項の役割を果たせます。

 『地下型の巣箱』はそうなるように設計してあります。


【飼育の重要ポイント】

 掃除をするためには、ハムスターに巣穴から出て来てもらう必要があります。

 中々出て来てくれないという方は、出て来ないから掃除が出来ないと、益々、焦ってしまいます。

 焦った結果、やって「あげる」行動によって、信頼関係を築くのがますます、遅れるという悪循環に陥ってしまいます。

『地下型の巣箱』はオシッコで多少汚れても、すぐに回復します。しかし、傷ついた信頼関係はなかなか回復しません。

 【とっても重要】
 トイレの掃除はとても大切ですが、信頼関係をいち早く築くことの方が何十倍も重要です。
 ハムスターが喜び、安心するのは、【信頼できる飼い主の所に来れたことを知った時】です。

 呼べば出てくる。昼間でも出てくるというハムスターはこの様なハムスター達です。

 ハムスターの気持ちなども参考にしながら、ニコニコ顔でハムスターに接している飼い主さんが一人でも多くなることを切に願います。  






    番外編です

 ここで、≪失敗する方が良くやる例≫の実験をしてみます。
 ≪良くやる例≫それは、『地下型の巣箱』の中をきれいに掃除してしまうことです。
  ハムスターのために環境をきれいにしてあげたいという気持ちは尊重します。
しかし、ハムスターの価値観を忘れて、自分の価値観でやってしまうのだと推測します。
 トイレ室の『砂っ固』にオシッコをしていたハムスターが、過剰に掃除されたらどのように反応するかを確かめる実験です。
 実験されるハムスターには迷惑で気の毒ですが、
 良くコミュニケーションが取れているので、長年の経験から、信頼されていることが分かるので。協力してもらいます。

掃除前の『地下型の巣箱』全景です。


↑ とても順調ですが、、、、10月1日 14時
 ウンコと『砂っ固』の通路、食べかすだらけの貯蔵物。オシッコで汚れた巣材と固まった『砂っ固』、
 これは、見方によっては、綺麗に掃除してあげたくなる『地下型の巣箱』内の環境です。 

 やむなくお掃除をしてしまう方の『地下型の巣箱』はおそらくもっと雑然としているかと思いますが、、、


↑ きれいにお掃除をしてあげました。 10月1日 14時 


↑ 『砂っ固』をトイレの位置に入れました。  10月1日 14時 


↑ 『砂っ固』はいつもの位置にいつもの量を入れました。10月1日 14時

これで、きれいなお掃除が出来て、飼い主さんは安心です。





その結果


↑ その夜までのハムスターの反応 10月1日 23時

 前述のように、大きな拒否反応は起こしませんでしたが、今までずっと出来ていた、『砂っ固』の上にオシッコをすることをしなくなりました。


↑ 上の写真のアップです。 10月1日 23時

 『砂っ固』の山を崩して、『砂っ固』のないところにオシッコをしています。



ここで学べることは、『地下型の巣箱』の中に介入することによって、ハムスターは、本能で動くことが出来なくなってしまうということです。


 しかも、この介入の程度によっても、ハムスターとの信頼関係の程度によっても、拒否反応の程度はまちまちです。

 信頼関係が出来ていれば、多少の問題なら数日で快復できますが、信頼関係が希薄な場合には、僅かな介入にも過剰に拒否反応を起こされる場合があります、バリケードが顕著な抗議行動です。そして益々関係を悪化させてしまいます。

 ハムスターは、すべてのハムスターが≪巣穴の三大習性≫の本能と習性を必ず持っています。

 この本能と習性を引き出してあげてください。

●10月2日夜現在、ハムスターはまだご機嫌斜めです。

 関係改善のための対応策は、しばらく距離を置いて、こちらからのコミュニケーションは取らずに、ハムスターからのコミュニケーションに控えめに答えてあげることです。


≪対象のハムスターと回答者≫
◎ ここは、『地下型の巣箱』方式で飼育しているハムスターを対象にしております。
◎ 文書責任者は、『地下型の巣箱』入澤二郎です。


トツプへ戻るホーム メニュー