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ハムスターの家の【巣穴】の大きさ


【研究報告】

  
  
   
         


  ハムスターの家の【巣穴】の大きさが大切な理由

 ハムスターにとって【巣穴】の大きさは、とても重要な役割を持っています。

●自分に合った寸法であることが重要です。
●自分が通れる以上には大きくない寸法であることが重要です。

その理由は、
 自分より大きい、つまり自分より強い敵は、入りこむことができない家であること。
このことを自覚できていることが大切です。
自覚すれば、自分の家で安心して生活できます。
このことが、寝室で安眠・熟睡することができる重要な条件になります。

 この【巣穴】の大きさに対する【本能と習性】は、他の動物の例にも見ることができます。

【例】


↑ 小さな野鳥・シジュウカラ 

野鳥の巣箱の【巣穴】の寸法については、鳥の種類別に正確に決められています。 林野庁・東北森林管理局・巣箱つくり資料をご覧頂くと、そのことがわかります。
 
 野鳥の中でも小さ目のシジュウカラの巣箱を作るときに、【巣穴】を28ミリに指定しています。
 これを大きめに作ってしまうと、シジュウカラは自分の家として認めず、営巣しないそうです。
 【巣穴】が小さければ、自分より体の大きな強い鳥に侵入されることが無いということを【本能と習性】で良く知っているからです。
【巣穴】の大きさがとても大切だということは、愛鳥家の方なら良く知っていて、28ミリという値は、多くの経験値から導かれたものです。



 このことを沢山のハムスターで比較実験をしたところ、【本能と習性】が同じように働いていることが全てのハムスターで確認できました。
 小さくて敵に立ち向かう武器を持たないハムスターは、自分の家を敵から守る手段として、小さい【巣穴】を好むということです。
 ハムスターは自分の頭が通る大きさの穴なら、なんとかして通り抜けてしまいます。
 とは言っても、【巣穴】でもたもたしていたら敵に襲われてしまいますので、スッと入れて、しかも大きすぎない【巣穴】が最良です。

 ジャンガリアンなどのドワーフ系のハムスターなら、30ミリが好みです。
逞しく育って65グラム以上になったら直径で2ミリ広げて32ミリにしてあげます。  与えている家の【巣穴】が大きい場合、他に選択できる家が無ければ、仕方なくその家を使いますが、条件を同じにしてあげて、30ミリの【巣穴】の家も、どちらも、自由に選択できるようにしてあげれば、30ミリの【巣穴】の方に引っ越します。
 ちゃんと【巣穴】の大きさを意識している証です。

頬袋をいっぱいにして巣穴を通り抜けられないシーンがありますが、このことのために巣穴を大きくしてあげる必要はありません。



 なお、ここに記載している研究の内容について、他のサイトなどに転記することについては制限いたしません。
 ハムスターの健康な生活に直結することですので、ハムスターを飼育する方たちに知っていただければ幸いです。



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